2012年01月01日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

いやー、なんかどんどん更新頻度が下がっている気がして、今年はさらに下がりそうな気配だったりするのですが、気長に、気軽に細々と続けていければいいなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。

posted by shadow at 00:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月31日

マイクロサイキック

年が変わる前にあと1回は更新しておこうと。特に年末年始に予定はないし。
未読の本、見てないDVDはあいかわらず減ってなくて増える一方だけど、「あまり練習せずにできそうな売りネタ」はちょくちょく買っていたりするので、そこからピックアップして。

話題のマイクロサイキックマイクロサイキック/パワーアップオプションと共に購入したので、まだ人に見せてないけど、手に取ってやってみた感想を書いてみる。

このブログを見てもらうとわかる通り、私はメンタルマジックが好きである。しかし、レパートリーはかなり「予言」に偏っており、「読心術」が少々という感じである。そこで、「念動」系のマジックをレパートリーに入れたかった。一時期、スプーン曲げを練習していて、今でも軽く人に見せるくらいはできそうだが、正直、最近は真面目に練習してない。そんな中、このボルトとナットの現象は魅力的で前々から興味を持っていた。
で、この手の商品はいくつかあるんだけど、私の知る範囲では「準備が楽で値段もそこそこ」という風に思えたので「マイクロサイキック」を買ってみた。安いとは思わないが、ギミックの構造を考えるとこの値段は納得できる。

結論から言うと、大変満足している。いやー、本当によくこの機構がこれだけで実装できているよなあと、その技術力に純粋に感心する。ギミックの動作のオン/オフも簡単で(とは言え、ここが工夫のしどころなんだけど)、使い勝手はかなりいい。ギミックを動作させれば、きれいにナットが外れていく。その安定感も素晴しい。
「パワーアップオプション」(2011/12/31現在品切れ)も使い勝手がいい。内容そのものはそんなに特別なものではないけど、あると便利。特に観客の手の上にグラスを置いてナットを外せるというのは魅力的。

さて、このマジックを実演するに当たって考えないといけないのが、ギミックのオン/オフを行う方法。もちろん、その方法は「マイクロサイキック」の方でも「パワーアップオプション」の方でも説明されている。しかし、悩ましいのはこのマジックを単体で演じるときであれば、どうとでもなるのだが、ルーティンに組込もうとすると、「それ」が他のマジックに悪影響する可能性があり(ルーティンを工夫するというのも当然ありなんだけど)、できることなら、このマジックが終わったときにうまく「処理」したい。とすると、途端に難易度が上がる。いや、本当に「影響しないようにルーティン組めばいいじゃないか」と言われればそれまでなんだけど、「うっかりやってしまう(何を?)」可能性とか考えると、ルーティンで演じるときは、できれば処理しておきたい。そこで、冬休みに入ってから、半日くらいあれこれいじって、服装制限はあるもの「こうすれば、現象は実現できて処理もできそう」というところにどうにか落ち着く(暫定的に)。ただ、今のところ現象は「パワーアップオプション」の現象のみで考えている。つまりグラスの中でのみ動く。通常の「マジシャンが手に持って…」のところは考えてない。こっちもできるようにして、「処理」も可能にするハンドリングを思いつけてないから(無理矢理やれないこともないけど、かなり怪しい状態になりそうで)。そういう意味では現状はやっぱり暫定版で、ハンドリングはもっと工夫したいところではある。

さて、ここまであえて触れてこなかった「音」について。確かにナットが回るとき音が出る。「マイクロサイキック」に補足資料的に音に関してどう考えるか資料が付いていたが、私はこの資料に書いてある考え方に基本的に賛成。私自身は上記の通り、まだ人に見せたこともないし、どういう状況でどれくらい聞こえるものなのかはまったく把握していないが「音については気にする必要はない」と考えている。
「そういう現象だ」と思ってもらえればいいと思うのよ。実際のところ、聞こえている音は厳密に言えば「ギミックの動作音」ではなく、「ボルトとナットが当たっている音」なわけで(というのは上記の資料にも書いてあるんだけど)、「何だかわからない不思議な力でナットを動かす(回す)」という現象において、ナットが回転するときに音がするのは不自然なことではないと思う(回転してないときに音がするとかなり怪しいことになるが)。もちろん、ほぼ音がしない売りネタが他にあることは知っているし、そっちの方がより自然で不思議に見えるであろうとは思う。しかし、マジシャンが神経質になる必要はないと思う次第。
と今は思っていても、実演を重ねていくと、そのうち「音が気になる」と思うようになっている可能性は否定しないが。

少なくとも現時点では、扱いやすく、安定感があって、よく出来たギミックだと思うし、ハンドリングをうまく工夫してどんどん演じていきたいマジックだと思っている。

posted by shadow at 11:39 | Comment(6) | TrackBack(0) | レビュー(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月23日

近況

仕事を含め、この3連休でやらないといけないことがいくつかあるんだけど(先月の例会分の水戸マジッククラブのホームページ更新すらしてないし)、それは置いておいて、ブログの更新など。いやー、さすがにこれだけ更新してないのはまずいかと思い。

とは言え、最近はマジックはほとんど購入してないし、練習もしてないし、mMLもたまる一方で特に話題もなく(Twitterではあるマジックについて毒吐いてたけど)。
マジックの話題としては、前田知洋さんがTwitterで紹介していたマジックのiPhoneアプリはさすがに当たりだった。原理的にはこの手のアプリにはよくある方法なんだけど(というか他にあるの?って感じ)、見た目の面白さとインパクトは他にない長所だと思った。
個人的によく使っているのは「MindCamera」。これをiPad2で使うとちょっとしたサロンでもいける。もちろん、iPod Touchでやれば、クロースアップもOK。って既に話題にしていると思っていたが、検索してもヒットしないね。次の機会にでも、もうちょっと詳細にiPod Touchのマジック関係のことを書こうかな。結構使っているし。

最近は、まあ、このブログを読んでいる人にとってはいつものことであろうが、やっぱり仕事が忙しい。原因は「私にしかできない仕事」ってのがあって、それが大量にあること。ひたすら愚痴になってしまうのだが、この現状を打破する方法がない。「私にしかできない」というのが自惚れではないかという声もあろうが、これは本当に私にしかできない。それは、能力の問題ではなく、経験の問題だから(能力が必要ないわけではないが)。もちろん、今のままでは組織として問題なので、私の部下を含め、経験を積ませ、人材育成を進めてはいるが(2、3年前からやってはいるんだよ)、急には育たないし、当面は私がやるしかない。
「一度、2〜3週間休んでみたらどうだ」という声もある。私の体調のことを考えての言葉であるのだが、もう1つの意味もあって、この状況で私がいなくなったら、組織がどう動くか、逆にそれによって組織として変化があるかもしれないという狙いもあったりする。とは言え、リスクが大高いので、今のところ実行する気はないが。
現状の問題は上司も認識しているが、やっぱり特効薬はない状態。今あるリソースをうまく使って回していくしかない。いかにうまく回すかが私の仕事でもあるわけで。

話はころっと変わって、このブログにたびたび登場する漫画「バーテンダー」で2回連続で寺山修司の詩が引用されたんだけど、2回目の「だいせんじがけだらなよさ」は深いと思った。思わず「詩集買おうかな」と思うほど。1回目の「さよならだけが人生ならば」も深いが。これが漫画の内容とちょうどあっていていい感じ。どちらもカルメン・マキが歌にしていて、Youtubeにもあったりするけど、歌で聞くより、詩で読んだ方がいいと私は思った。
バーテンダーは完結したら、全巻買おうかなと思っている。

というわけで、内容のない記事になってしまったが、落ち着いたらもうちょっとまともな記事書きたいと思ってます。

posted by shadow at 16:32 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月23日

ザ・サードアイ

季節の変わり目のせいか(気温の変化が激しいからねえ)、単に仕事が忙しくて疲れているのか、最近、体調が悪い。マジックも本やDVD見てないし、練習もしてない。いかんなあと思うのだが、なかなか気力が出ない。とういうわけで、とりあえず、書き溜めた記事をupしておく。

それでも一応、出張のついでにテンヨーのディーラーさんのところの寄って、今年の新作を買ってみたので軽くレビュー。

とりあえず「ザ・サードアイ」。大変気に入った。先に言っておくが「マジックとして不思議か」と問われると微妙である。明らかにカードに仕掛けがあるとわかるし、「第三の目」がどういう働きをしているかも想像がつく。「なぜ選ばれたカードがわかるのか」という点においてはマジックとして成立していると思うが、不思議さは通常(って何だろう)のマジックに比べると劣ると思う。そういう意味ではメンタルマジック好きの私の好みからはずれたマジックであるはずである。

しかし、そんな話がふっとぶほど、このマジックは面白い。マジシャンがカードを当てるのは当然として、「第三の目」を観客に渡すと観客も選ばれたカードがわかるのである。これは楽しい。場の空気を読まないといけないが、場を盛り上げるネタとしてはかなり使えそうだと思った。「観客にカードを当てさせる」というマジックは他にもあるが、これはビジュアルでわかりやすく受けやすいと思う。思わず笑いたくなるくらい。使えそうな場面では使ってみたいマジックだと思った。

「おしい」と思うのは水戸マジッククラブの例会でも話題になったけど、5枚から選ぶのであれば、ESPカードバージョンも作って欲しかったところ。ちょっとカードがネタ過ぎるというか、最初からパーティグッズ的な使い方を想定していたんじゃないかと思うけど、そこはもうちょっとマジックとしての雰囲気も残して欲しかった。付属のカードでは、トランプ以外では角度の問題が生じる可能性があり(囲まれてはできない)、そこがおしいと思う。現状ではトランプ以外を使う気になれない。で、トランプだと当てる頃には忘れられているというリスクがあるのも気になる。

というわけで、ギミックそのものには満足している(原理はわかってないけど)。ただ、付属のカードはもうちょっと考えて欲しかったと思う。でも、うまく使うと確実に場が盛り上がるので、うまく使ってみたい。

posted by shadow at 04:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月16日

iOS5へのアップデート

マジックに関するレビュー書こうとしていたのに前置きだけでかなり長くなってしまったので、今回はマジックの話はなしで、iOS5の話を。
マジックの話は今日書き溜めといて後日に。

iPod touchとiPadをiOS5にアップデートした。しばらく様子を見ようかと思っていたが、ちょっとした事情でアップデートに踏み切った。
「ちょっとした事情」とは本当にちょっとしたことであるのだが「ComicGlassのアップデート問題」である。縁やなじみのない人にはさっぱりわからない話であろうが、まず、ComicGlassとは、iOSで使える特に漫画を読むことを目的としたアプリである。私自身も自分でスキャンした漫画はこれで読んでいる。で、これがiOS5対応で最近バージョンアップした。そのとき「データはバックアップ対象ではなくなる」という仕様変更がなされた。Appleからの指導だったとか書いてあった気がするがうろ覚え。つまり、今までは「同期」すれば自動的にバックアップされていた漫画データが新バージョンではバックアップされないのである。そして、この仕様変更がトラブルの種となった。何が起きたかというと、iOS5にアップデートする前にComicGlassのアップデートを行い、同期を行った人は、この時点でバックアップデータには漫画データは入っていない。そして、iOS5にアップデートするときは、一端各端末のデータのバックアップを取って、iOSのアップデート後にバックアップデータを端末に戻して元の環境を復元するという手法が取られた。

そろそろ何が起きたか想像がつく人もいるだろう。iOS5にアップデートした後、ComicGlassはアプリとしてはインストールされていたが、データがすべて消えたのである。復元するとき漫画データのバックアップがなかったからだ。
このことはComicGlassのバージョンアップ時に「iOS5にアップデートしてから、ComicGlassをアップデートするのがお奨め」とちゃんと書いてあるんだけど、読んでない人が多かったのか、意味がわからなかったのか、どうやらトラブルは続出しているようだ。

で、私個人としては、既にiTunes上はComicGlassはアップデート済みだった(まとめてアップデートしてしまうからねえ)。となると、データを消えないように同期することはiOS5にアップデートしないと不可能で、iOS5へのアップデートのトラブル報告は見つつ、「しょうがない。やるか」ということになったのである。同期ができない状態を放置しておくわけにもいかず。
おかげで、ComicGlassのデータは消えずに端末に残った。まあ、元データはPC上にあるから復旧はやればできるんだけどねえ。面倒だし。

というのが私がiOS5にアップデートした「ちょっとした事情」。でもWi-fiで同期ができるのは重宝している。iPod Touchはケーブルつないで同期するのも手間ではないが、場所の関係でiPadはちょっと面倒で、あまりケーブルつないで同期はしてなかった。それがケーブルつながなくて、ボタン1つで同期できるのだから便利。
他のiOS5の新機能はまだ使いこなせていないかなあという感じ。
ちなみに私自身はiPod Touch、iPadともアップデートは時間はかなりかかったが特のトラブルもなく完了した。

iOS5へのアップデートは「音割れがひどくなった」とか悪い話もあるようだが、私はiPod TouchでもiPadでも音楽は聞かないので問題なし。その他はたまに「あれ?」と思うことがないではないが、特に不満無く使えている。マジックショーのネタの1つにiPadを使ったマジックもあることだし、今後もうまく活用していきたい。

posted by shadow at 09:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

Wワレットwith紙幣キット

忙しいのはいつものことだが、最近は目に見えて忙しい。3週間連続で2泊3日の出張で、その内海外出張が2つとか、ちょっと普通じゃない感じ。もちろん、仕事によってはそういうのが普通な人はいるんだろうけど、私の仕事を考えると、ちょっと普通じゃない事態だと思う。
先週は台風の中、京都に出張で、絶妙のタイミングだったらしく、浜松の手前で4時間以上、新幹線の中にいる羽目に。まあ、逆にもうちょっと遅く出発していると、運休になって、京都に着くことすらできなかったので、それよりはマシだったんだけどね。遅れを想定して予定より早めに出たのが正解だった。4時間は想定外だったけど(2時間くらいの遅れは想定していたんだけどなあ)。
新幹線の中の暇潰しにはiPadが活躍。たまった動画見て、スキャナで取り込んだ漫画読んで。そのせいでバッテリーがやばかったけど。

さて、今日は軽くレビューでも。マジシャンに見せても好評だったので。Wワレットwith紙幣キットについて。
正直なところ、Wワレットが発売になったとき、「別にヒンバーワレットでいいじゃん」と思い、興味を示さなかった。しかし、某所にて、このマジックが紹介されていて、動画を見て「これならWワレットの特性をいかしているし、見た目にクリーンだな」と思い購入。正直、Wワレットの機構は知っていたし(どこで知ったんだっけ?)、動画を見て、どういうギミックか想像はついたが、想像がついたが故に、「どういう状態で商品として売っているのだろうか。そのままだと違法な物のはず…」と思い、現象の面白さとギミックへの興味から購入。この手のお金のマジックが受けることは身をもって知っていたし。
届いたギミックは正直に言って、期待外れだった。「これならWワレットだけ買って、自作すれば良かった」と思うくらい。というか、正確に言えば、ギミックは自分で作ることになっていて、その材料と道具が付属していただけだった。「まあ、そうしないと違法だしねえ。しょうがないか」とは思ったが。「このマジックを演じる権利を買った」と思えば、まあ悪くない。Wワレットだけの販売との差額は千円ちょっとだし。

早速、ギミックを作成して、水戸マジッククラブのショーで演じてみる。ちょっと失敗したが、問題になる失敗ではなく、結構いい反応もらえて満足。演じ方そのものに反省はあるが、それはこのトリックには関係ない話だし。
テーブルが必要なのがマイナス要因だが、角度にも強く、ちょっとしたサロンなら十分使えるし、使える場面は多そうなマジックである。で、今、「リセットはすぐできないが」と書きかけて、手順というか演出を工夫すればそうでもないことに気がついて、より使える場面が増えた(気がする)。
現象自体がわかりやすく、受けやすいネタで、それでいて、特に難しいことはないいいマジックだと思う。上記の通り、使える場面も多いし。

あと、小川心平のWワレットDVDがリンク先からも紹介されていて、動画を見ると確かに強烈な現象で、Wワレットの特性をうまくいかした興味深い手順だと思った。ただ、動画は初見で追えてしまったので、この値段でこのDVD買うのは正直、躊躇してしまう。まあ、当面は上記の紙幣のマジックに使うことになり、こちらのカードの手順はしばらくはやらないと思うので、やりたくなったときに考えることにする。

まあ、結論としては、ちょっとしたサロンと、クロースアップのレパートリーが増えて満足。いい買い物したと思う。

posted by shadow at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

小川心平のIdentity

突然だが、Twitterでちょっと触れたこともあって「泣ける漫画」について軽く書いてみる。もちろん、私が読んだ範囲で「聞いた話」は除外。
Twitterに書いたのは「修羅の刻第4巻」、マイナーな漫画(だと思うんんだけど)だけど、悲しみの涙か、感動の涙かどちらかわからないような涙が出そうになる。終盤の見開きでの主人公の「死ぬなよ」の一言の重さが涙をさそう。そして、その言葉の重さを感じとり本当に死なない女性。それが「修羅の門」の第3分のラストで涙をまたさそう。単なる格闘漫画ではない深さをこの漫画には感じて、昔から何回も繰り返し読んだ漫画である。
次に思い出したのは「タッチ第7巻」。まあ、これはその場面そのもの有名でTVでそのアニメのシーンをよく見るし説明不要でしょう。「嘘みたいだろ」で有名なあのシーン。素直に涙が出る。
他には今や大人気のワンピースの「ゴーイングメリー号」の最後。うまく言えないけど、人に死よりも何か心に訴えるものがあった。
今、ぱっと思い出せるのはこんなところかな。あまり漫画で泣いたりしないし。
「鳥肌が立った漫画」という意味では上記の「修羅の門」は強烈。後にも先にもあんな経験したことない。第10巻後半、「死ぬのはお前だ」という主人公のセリフから始まる数ページは背中がぞくぞくして鳥肌が立った。おっさんのくせに今も漫画は読んでいるが、あの感覚はもう味わえないのではないかと思う。

というどうでもいい前置きはおいといて、小川心平のIdentityを購入して、気に入ったので軽くレビューしてみる。正直、ついでに買ったもので、ある程度は期待していたものの、原理は想像つくし、「カジュアルに楽にできるなら使えるかもなあ」くらいの認識で購入。別にエロい目的で買ったわけではない(笑)。
見てみたら、想像以上にカジュアルにできて巧妙で「これは使える!」と思った。原理はこの手のマジックでは定番のいつもの「あれ」なんだけど、カード以外に余分な物が必要ないのは便利。ただ、ちょっとネタばれすると、スライハンドが必要で普通の紙ではちょっときつい(十分できる範囲だけど)。ダブルブランクを使うと楽そうなので試してみようと思っている。
現象的にはオスタリンドも似たような現象の手順を発表していて、明確に対応するカードの裏に書いていることが示せる(手渡しすら可能)というのはこの手のマジックとしては大変魅力的。それでいて、余分な道具や準備はまったく必要ない(オスタリンドのはちょっとだけ準備が必要だけど、ちょっとだし、テーブルホッピングのように繰り返す場合には自動的に準備ができている)。テーブルも必要ないし使える場面は多そうな気がする。まあ、メンタルマジックをカジュアルに見せるのは、それはそれで難しいのだが(そういう意味では小川氏の見せ方は面白いんだけどね)。

問題はこの原理につきものの、「あれ」をどう対処するか。説明書によるとリンク先で言うところの「最後は大爆笑のオチも用意されていて」がその解決策なのだが、私のキャラではきつい。相当うまくやらないと、単に「ごまかした」感が出る気がする。小川氏のキャラクターには合った方法なんだろうなという気は確かにするけど。オスタリンドのは巧妙だけど、準備が必要で(手順の流れとして自然なやり方ではあるのだが)、そこはやっぱり避けて通れない。
この問題については、まあ、色々な考え方があるけど、他に道具用意していいならデック用意するのが簡単。でもそうすると、一気にこのマジックの雰囲気が変わってしまう。と書いていて思ったのは、ゆうきとも氏の「表裏一体」の前半部分を使うというのも悪くない気がした。3択になるけど、現象そのものが3段現象で1段くらい少々弱くても問題なかろうと思う。3択でも十分不思議とも言えるし。少なくとも余分な道具が必要なく言葉だけで済むのは魅力的。
度胸があるなら、ユリ・ゲラーが得意にしていた「世界の中で好きな都市を1つ」というのも考えたのだが、ルリ・ゲラーは外しても成り立つ(むしろリアリティが出る)のに比べて、3段のうち3段目だけ外すという事態は避けたいので、ちょっとやってみる勇気がない。
オスタリンドはこの問題を解決した手順も発表しているけど、あれは道具出てに制約があり、他のマジックに応用がすぐにできるものではない(と記憶に頼って書いてみる。DVDは埋もれたままで見つからなくて)。

というわけで、この原理につきものの難所を考える必要はあるものの、アイデアは素晴しく、ぜひやってみたいマジックである。とりらえず、ダブルブランク買ってやってみようと思っている。4枚あれば1手順できるので、1デックあれば、結構できるし。「ついで」に買った割には満足している。

posted by shadow at 12:11 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(メンタル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

Platt Pad

我ながら、怠惰な夏休みを過ごしている。「のんびり過ごしている」と言えば聞こえばいいが、単にダラダラしているだけ。どうにもやる気が出ないというか、しゃきっとしない。さっき、久しぶりにmMLを1つ見た。もう1年半ぐらい溜まっているのだが。これいつ見るんだろう。見ればいつも何か得るものがあるので、見たいとは思っているのだが。
他にも読んでない本、見てないDVDは一杯あるんだけどねえ。
一方で売りネタも買ってたりして、収拾がつかない状態。自分のことなのに何が何だか。

という、よくわからない状況の中、買ったネタから1つレビューがてら紹介。表題のPlatt Padについて。
久しぶりに原理の推測がついてない状態で買った商品。そういうのはハズレの可能性が高いので、ほぼ手を出さないようにしているのだが、Osterlindが推薦しているので、ちょっと興味を持って買ってみた。

結論から言えば気に入っている。リンク先に書かれているように確かに「スイッチング機材」なんだけど、動画では推測できなかっただけあって、よくできた機構で、簡単かつ自然にスイッチできる。手順としていい感じにミスディレクションが効いているし、動きも自然。機構はよくできているがシンプル。シンプルな方が壊れにくく扱いやすくていいと個人的には思っているので、これは結構使いやすいと思った。動画はリンク先にあるので、それを見てもらうとして(いつものこと)、ちょっと練習すれば、この現象ができる。
「スマイル・ハッピー/サッドステッカー」が付属しているのも親切。正直、精度というか出来のよいステッカーではないが、まあ、演技上は問題ないレベルかと。欲を言えば、動画で使っているようなジョーカーを必要枚数つけて欲しかったかな。フォーシングデックは持っているはずなので、個人的には問題ないのだが、震災以降、部屋がまだ片付いてなくて(夏休みのうちにどうにかしようと思いつつ手がつかない)、実は見つかってないんだよね。ブランクフェイスデックは見つかったので、とりあえず、ステッカーを貼って、一手順はできるように準備はできたけど、個人的にはジョーカー使った手順の方が好きだなあと思っているところ。まあ、部屋を片付ければ見つかるはずなんだけど。

付属のDVDはギミックの基本的な使い方を説明した後、延々とその応用というか、色々な手順が収録されているというパターン。ギミックを知っていれば、演技を見た時点で解説不要な感じなんだけど、解説も全部の手順にあって、真面目に見るとかなり時間かかる。中には単に手渡し可能な状態にするためだけにギミックを使っている手順もあって、「追われてないのに逃げるな」を心情とする私から見れば「無理にこのギミック使わなくていいんじゃないの?」と思う手順もあったりして、結構飛ばしながらDVDは見た。
その背景には、このギミックを出す理由が必要というのもある。見た目は大きいメモ帳であるが、何の説明も意味もなく出すには十分怪しい道具である。何か書く、あるいは何か意味がある(ように見える)ことが書いてあるといった演出が必要であろう。そういうことを考えたとき、動画にあるようなストレートな手順、現象の方が使い勝手がいいし、このギミックがいきてくるように思う。

リセットは無理で、セットアップが必要。なのでテーブルホッピングは当然無理。場所もとるしね。ちょっとしたサロンなら使えるかもしれないが、テーブルが必要で、テーブル上でやる作業もあるので、状況を選ぶかなあという気もする。でも、私好みのマジックで動画は素直に不思議だったので、チャンスがあればやってみたいマジックである。いい買い物したと思う。

posted by shadow at 15:17 | Comment(1) | TrackBack(0) | レビュー(メンタル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月28日

MEGA 'WAVE

最低、月2回は更新したいと思っていたのに、月1回がギリギリになってきてる。まあ、7月から「輪番休日」ってやつで休みが土日からずれたりして、スケジュール調整が色々面倒で、結局休日出勤が増えたり、他部署との調整に時間がかかったりと、ややこしいことになっているのも一因だが。仕事の量も特に減ってないしねえ。むしろ増えていて、増えた分は部下に回していたりするので、部下が大変だったりしている。しばらくはしょうがないのかなあと「しばらく」と思うことにして、今は堪えている感じ。

さて、今回は本のレビュー。本のレビュー書くのは久しぶりな気がする。なかなか読んでいる暇ないからねえ。でも、今回のMEGA 'WAVEは面白くて、読みやすく、読み始めてからさっと読めた。分量的にもちょうどいい。大変満足している。原書の存在すら知らなくて、訳本が発売されて、ようやくその存在を知ったという、そんな状態だったのだが、John Bannonらしい、クレバーな手順で勉強にもなったし、レパートリーも増えそうな感じ。最近、「人に見せるマジック」という意味においてのレパートリーが固定されてきていて、本とかDVD見ても「面白いなあ、勉強になるなあ」と思いつつ、それはレパートリーにならないということが多い。まあ、通常、2、3個マジック見せれば十分なわけで、同じ人に何度も見せる必要がなければ、自然とレパートリーは固定されていく。
ちょっと今日の本題からはそれるけど、現実問題、「何かマジックやって見せて」と言われたとき、予め想定されるときには「シカゴオープナー」を準備しておいてやるし、準備がないときには「トライアンフ」をやれば十分で、それでだいたい見ている人は満足して場が収まる。「さらに」と言わればサンドイッチ現象とか、パケットで「ラストトリック」とか、「目が肥えているな」と思う人には「リセット」辺りをやればたいてい十分。だからレパートリーが増えていかない。
という状況の中で、この本のマジックはいくつかレパートリーに入れたいと思うものがあって、非常に有益だったと思う。何と言ってもかなり派手な現象を起こしつつ、エンドクリーンというのが素晴しい。
「エンドクリーン」そのものについては色々な意見があろうかと思うし、私自身エンドクリーンではないマジックをやらないわけではない。しかし、エンドクリーンであることの「安心感」は魅力的だと思う。

以下、思うままに適当に書いてみる。当然、私の主観入りまくりなので、そのつもりで。ざっと読んで気に入ったのは「Fractal Re-Call」と「FRACTAL JACKS」。理由はどちらもレギュラーデックでできるから。残念ながらセットアップが必要だが、パケットトリックなので、枚数的にはたいしたことはないし、原理を理解していれば、覚えやすいセットアップなので、まあ、それくらいはしょうがないかなと。
あ、そうそう「Fractal」というキーワードはこの本の1つの重要なキーワードであるのだが、たぶん、私にはうまく説明できないので省略(すいません。気になる人は買って読んで下さい)。ただ、この考え方そのものが巧妙で、この本の色々な手順の中でうまく使われていて本当に「巧妙だなあ」とうなった部分ではある。
話を戻して、「Fractal Re-Call」であるが、現象はリンク先の通り(いつもながら手抜きだなあ)。この手の手順は演出も面白いし好きなんだよね。ストーリーもつけやすい(というか既についてる)。原案の方法では1箇所難しい技法があって、その点については二川先生の工夫が紹介されている。二川先生のやり方の方がはるかにやりやすく現実的。ただ、私のやり方の問題なんだろうけど、私がやるとちょっと問題があることがわかり、自分なりに別の方法を使ってみているところ。それについてはTwitterに書いたので、興味のある人はそちらを(と書いて、興味のある人が私のツイートを見つけられるのかどうかはよくわかってないのだが…)。
「FRACTAL JACKS」は本の中でも説明されているが「観客の裏をかく」ことを目的とした手順と言ってもいい構成になっていて、面白い手順である。嫌味な見せ方をすれば、とっても嫌味なマジックになるので、そこは演じる上で注意が必要であろうが。観客のコントロールに失敗すると問題が起きる可能性もあるので、そういう意味でも注意が必要な気がする。現象としては3段なんだけど、2段目辺りで悪意なく無意識に手を出す人がいそうで。
「Poker Pairadox」と「WICKED!」のレギュラーデックで出来るという意味では面白いし、使いやすいのだが、まあ、ぶっちゃけ私の好みではなかったということで。「Poker Pairadox」はNick Trostの手順のバリエーションとしてはサトルティがきいていて、非常に面白いと思った。この現象は人に見せたこともあるし、結構受ける現象であることは知っている。ただ、この本の中の他の手順を比べると、現象が弱いというか、インパクトに欠ける印象があって、面白いけどレパートリーにはならないかなという印象。マジシャン相手に「Nick TrostのあのマジックのJohn Bannonのバリエーションなんだけど」と話をする分にはかなり面白いとは思う。「WICKED!」は本当に好みとしか言いようがない。シンプルで面白い現象で、比較的簡単にできる手順だと思う。ただ、私の好みには残念ながら合ってないかな。

で、レギュラーデックではできない手順について。レギュラーデックではできないが、基本的にエンドクリーンなので、よくある「ギミックを使っているがゆえの難しさ」みたいなのはほぼなく、単に現象を面白くインパクトのあるものにするためにレギュラーではないカードを使っているという感じ(少なくとも私の印象は)。
個人的に一番気に入ったのは「Mag-7」。現象としてはワイルドカードなんだけど、何度も書いているようにエンドクリーン。エンドクリーンなワイルドカードって珍しく例えば「わいわいワイルド」なんていう売りネタはあるけど、あれは演出もカードも特殊。その点「Mag-7」は演出は普通のワイルドカードで、それでいて、エンドクリーンなので興味深い。原理の根底は上記の「Fractal」で、読んだときには「巧妙だなあ」と思った。それでいて難しくない。さらに原理がシンプルなので、演出というか見せ方は好きなように工夫仕放題なところもいい感じ。パケットの準備が必要だけど、最初からブランクカードを見せるという手順なので、「ちょっと変わったカードを使ったマジックをやります」と言ってパケットを出してこれるので、ルーティンの好きなところに入れることができて使いやすそう。
「Short Attention Scam」も面白い。面白いのだが、私の中では何かがしっくりこない。たぶん、これも好みの問題だと思うんだけど、想像するいに、私はこういう「不思議な現象があっという間に立て続けに起きる」というマジックがあまり好きじゃないんだろうなあ。じっくり、徐々に不思議を見せたいというかそんな感じ。繰り返すが、これは好みの問題で「Short Attention Scam」がつまらないなんて言うつもりはまったくない。「あっという間に立て続けに不思議なことが起きる」マジックで、エンドクリーンで、それでいて、さほど難しくないのだから、いいマジックと言える。こういうマジックが好きな人には魅力的なマジックじゃないかと思う。
最後。本のタイトルでもある「Mega 'Wave」について。これもよく考えられた手順でサトルティがきいていて、非常に興味深い。John Bannonは他にもこのような「B'Wave的な」手順をいくつか考案していて、これもその1つと言えると思う(個人的にはDuplicityが一番好きかな)。ただ、やっぱりB'Waveの代わりになるマジックではないと思うし、うまく言えないけど、すっきり感がないというか、見せ方が難しいマジックのような気がする。サトルティがきいていて、技法としても無理がなく、本当によくできた手順だと思う。ただ、2つのパケットを使って、片や○○、片や××という見せ方は若干難しい見せ方のように思える(本を持ってない人には何のことかわからないと思うけど…)。逆にそこがうまくいけば非常に効果的なんだけどね。正直、レパートリーに入れるかと考えると微妙で、少なくとも私ならこれをやるよりもB'Waveの方をやるような気がする。しつこく書いておくが、これもたぶん好みの問題。B'Waveには知っている人は知っている通り難しいところがあり、それを避けて「Mega 'Wave」のようなマジックをやるというのはありだと思う。単に私はB'Waveが好きで、やり慣れているという面が大きいのだと思う。

以上、主観満載で素直に書くと私の感想はこんな感じ。どれもまだ人に見せたことはないので、人に見せるとまた評価も変わってくるかもしれないが、読んで手順を追ってみた時点の感想としては上記の通り。繰り返すが内容には非常に満足している。大変勉強になったし、レパートリーも増えそうだから。
あと、ところどころに訳者の苦労がにじみ出ていて、逆にそのおかげでスムーズに読めたという面はあり、訳者やそれをチェックした人達には素直に感謝したいと思った。

posted by shadow at 17:37 | Comment(4) | TrackBack(0) | レビュー(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月12日

菅原茂のリングとリボン

最近、めっきりブログの更新頻度が下がっているし、頑張って更新してみる。頻度が下がっているだけでなく、内容もマジックじゃない話が増えている気がするし、今回はちゃんとマジックの話を。

最近買ったマジック(そもそも最近あまり買ってないんだけど)の中で個人的に大当りと思った菅原茂のリングとリボンをレビューがてら思うまま書いてみる。
記憶によると、確か去年の年末頃に発売になって、すぐに売り切れて「あれ欲しかったなあ」と思っていたところ、4月頃だったかに再販されて購入したもの。
動画を見て、あまりに鮮やかに現象が起きるので、動画を見た瞬間に「欲しい!」と思ったマジック。

買って非常に満足している。非常にシンプルなギミックなのだが、そういうのほど使いやすいというのがよくあるパターンで、このギミックは非常に使いやすく、錯覚が強い。deceptiveなギミックと言えよう(deceptiveって日本語でうまく表現しにくい)。
通常のいわゆる「リングとロープ」の手順もできるのだが、そこまでやると、演技が長くなり、だれてしまうかなという気がする。現象としては、リングにリボンが通るのと抜けるのしかないわけで、その見せ方(見え方)が違うだけだから。そういう意味では説明書通りの手順がバランスがよいと思う。ギミックのおかげで楽にできるので、演出に集中できるし。
本当に「溶けるように」リボンがリングから抜けるし、「えっ」と思うくらいさっとリングに通ったりする。非常にビジュアル。
角度と距離はちょっと気をつけた方がよいが、サロンでやるなら問題なし。サロンのレパートリーに困っている私には非常に使い勝手のよいマジックである。
悪いところとしては上記の「角度と距離はちょっと気をつける必要がある」程度しか思いつかない。

しかし、こういう名作があっさりと絶版になるのがマジックの世界。恐しいなあと思う。そういう意味で再販されて入手できたのは運が良かったと思っている。うまく活用していきたいネタである。

posted by shadow at 19:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。