2014年08月12日

Effortless Effects

久しぶりの更新!夏休みにちょっとマジックショップで散財して、久しぶりにマジックをあれこれいじってみたので、その中で面白いと思ったのをレビューがてら紹介。

今回のネタはEffortless Effects。「努力なしでできるカードマジック」というのは魅力的だよねえ。動画と文章を見る限り、現象も魅力的に見える。というわけで買ってみた。うーん、結論から言えば、「面白いけど、即戦力かと言われると微妙」という感じ。これは好みの問題が大きいので、このDVDの中の多くのマジックに必要な「準備」を気にしない人にはいい内容ではないかと思う。私は気にするというか、「それはどうなん?」という気が少しする。「努力なし」という条件下では、まあしょうがないという気はするが。

マジシャンにわかる表現をするなら、「借りたデックではできない」手順が多い。いや、本当に好みの問題なのだが、少しセットアップが必要なくらいなら私は気にしない。つまり、「借りたデックで少しセットアップ」でできる手順なら私の好みの範囲。実際に借りたデックでやるかと言われると、まあ、やらないんだけど、借りたデックでできないような準備が必要というのがちょっと好みに合わないということ。

まあ、それでも、アイデアや現象の面白さや、演出の工夫は面白いと思ったので、思ったことを素直に書いてみる。

制約の話ではっきり書いてしまうと、借りたデックで何の準備もなくできるのは「Fish Sandwich」と「Needs a Name」。借りたデックでセットアップすればできるのは「No Hassle Hof」と「Forget To Remember」。「Forget To Remember」は予言の準備があるので、まあ、借りたデックでやるもんではないが、制約としてはこうなる(というのが私の整理)。
ただ、これもちょっとぶっちゃけると、リンク先には「Clearly See Thru」の動画があるが、パケットをデックに戻すとき、マジシャンがカットしたところに戻すとか、トップに戻してもらってカットするとか、マジシャン的にはよくある方法で戻してもらうなら、何の準備もなく借りたデックでもできる手順になる。「Wrongly Convicted」も同様で、フェアさを犠牲にすれば、これも借りたデックで準備なくできる手順になる。普通のカードコントロールの技術があれば問題ないレベル。まあ、その辺をどう考えるかだよねえ。どこまでのフェアさを求めるか。まあ、そうした場合、「Clearly See Thru」は「既存のマジックと何が違うの?」状態で、商品価値が怪しいことになるという実情はあるというのもありそうではある。いや、本当に、このDVDを見て、もやっとしているのはその辺で、「別にそこはこだわらなくて、普通にやればいいんじゃないの?」という気がしてしょうがない。
「Clearly See Thru」の動画を元にもう少し話をすると、カードを選ぶとき、まとめて何枚かとっているけど、これを普通に1枚取ってもらって…という現象にしてどうかとかそういうのも気になるところで。いや、1枚にしたら本当に既存の現象なんだけど、じゃあ、まとめて何枚か取ることで、マジックとして現象がよくなっていると言えるのかというのがよくわからない。ぶっちゃけ(ぶっちゃけ過ぎ?)このマジックでは原理的にまとめて数枚取る必要があるのだが、それが現象もよくしていると言えるのかという疑問。本当にもやもやする。

まあ、いいや(おぃ)。とりあえず、もやもやするところはおいておいて、気に入ったかどうかという話をすると、「Forget To Remember」は面白いと思った。まあ、カードを引いてもらって、それとは別のカードを思ってもらうという現象は煩雑な気はするが、アイデアとしては面白いと思った。実用性を上げるためにもう一捻りしたいところだが、現状アイデアなし。
「No Hassle Hof」は実用的な気がした。準備もたいしたことないし。リンク先の説明ではまったくわからないけど、複数のカードを適当に選んでもらって、その中から1枚覚えてもらってという現象になっていて、覚える1枚を選んでもらう方法もアイデアとしては面白く、実用的だと思った。リンク先の説明にあるホフジンサープロブレム的な現象のところは、とってもダイレクトで、まあ、マジシャンが感心するよな工夫はない(と思う)が、その分実用的とは言える気がする。
「Needs a Name」は、マニア的には面白いと思ったけど、一般受けはどうなのかなあ。カードの選び方、その後のデックへの戻し方は「Clearly See Thru」の動画とまったく同じ。この後、デックを表向きにスプレッドして、カードを当てるという手順。これが何の準備もなく借りたデックですぐにできるというのが面白いところ。ただ、これは、上記の「マジシャン的にはよくある方法」でカードを戻してもらうなら、既存も既存、古典といっていいマジックになるわけで、その差が一般受けにつながるのかどうかがよくわからない。うーん、やっぱりマニア受け狙いだろうか。
「Fish Sandwich」は原理的には面白いと思ったけど、さて、実用性はどうかという感じ。リンク先の文章がかなり怪しい感じで。「ランダムに複数枚のカードを選んでもらいます」のところはかなり煩雑。セットアップいらないのにこんなに煩雑なのは逆に怪しい気がする。「表を見ずにどんなカードがあるか当てていき」は誇張というか、そんな印象与えるトークはちょっと無理でしょう。「表を見てないマジシャンの指示にしたがって、カードを取り除いていき」くらいが正直なところじゃないだろうか。最後のカードをはっきりと当てられるところはよくできていると思うし、そこをいい感じで印象付けるために複数枚選ばせて、さらに取り除いているという手順になっていることは理解できるのだが、もっとシンプルな手順にならないものかなあと思っている。やっぱり現状ノーアイデアだけど。
それ以外についてはノーコメントで。

というわけで、かなりもやもやしていて、全体的に実用性というか現象としての効果に疑問があるというのが私の正直な印象だけど、部分的には色々と面白いアイデアや演出があって、かなり参考にはなったDVDで、面白いと思うところは結構あった。うまく自分なりに工夫してみたいという気がする。

posted by shadow at 19:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月22日

独参湯メンタル・クリエイションズ

更新がすっかり滞っており…忙しいのよ。もう、来週なんて6月〆切の仕事とかあったり、色々とあって考えるだけで憂鬱な気分になれるよ。

さて、久しぶりにマジックのDVDを見たので軽くレビュー。長谷和幸氏のクリエイションズシリーズの最新作である。過去3作品のレビューは以前に書いたので興味があれば見て下さい(クリエイションズモア・クリエイションズレイター・クリエイションズ)。奇抜なアイデアの良質のマジックが多い印象でお気に入りのシリーズである。
今回もマジシャンにはおなじみのギミックの奇抜な使い方が面白かった。気に入った手順から順にあげていくと、まずは「ミステリー・ダイスボックス」。これは、もう、私が前々から達成したかった現象で完全にツボにはまった。この現象を知ったのはトリックスの百発百中ダイスである(マジック名で検索すると当ブログが3位に表示された)。ただ、このマジックは道具が壊れやすいという欠点があり、実際、私は2つ壊してそれ以来買ってない。かさばる割に壊れやすいので面倒。似たギミックとして、タイニーダイスベースというのもある。まあ、こちらの方ができる現象は多いのだが、百発百中ダイスと同じことも可能で道具に高級感があり、壊れにくくいいギミックだと思っている。しかし、百発百中ダイスと同じ使い方をしようとすると、フタがないのが実はかなりネック。ちょうどいいフタがあればなあと思いつつ、逆に道具の高級感に合わせにくく、ちょうどいいのは見つかっていない。
そんな感じで、この現象には大変興味を持っていたが、いいギミックがないという状態にあった。そこで、このDVDで見て、「これだ!」と思い、とっとと必要な道具を揃えた。少し自分でやりやすいようにギミックを調整したが、現象自体は非常に簡単に達成できていい感じ。使うサイコロの選定もちょっと手間がかかったが(3つくらい買って試した)、まあ問題ない範囲(だと思う)。早速、マジシャン相手に見せてみるがいい感じ。道具の大きさも程良くレパートリーになりそうなマジックである。

原理的に一番感心したというか、驚いたのが、「ポール・レビレーション」。いやー、まさかあのギミックにそんな使い方があるとは。持ってなかったので、このギミックもすぐに購入。ただ、演じるとなると中々難しい。家で試したときはすんなりきれいにうまくいったのにマジシャン相手に見せたときにはうまくいかずに苦労した。何が違ったのかはよくわからない。お札の丸め方とかにコツがあるのかもしれないが、まだ十分検討できていない。ただ、繰り返すが原理には驚いた。

実用性という面では「セレンディピティ」も面白いと思った。ワンデックでやるDo as I doということで、解説を聞くと「え、そんなのありそうな原理じゃん」と思うし、長谷氏もそう思ってよく確認したらしいが発表されていないとのこと。うーむ、これが盲点という奴か。だから原理的に驚くものではないが、単純にDo as I doがワンデックで出来るのは実用性が高いと思う。Do as I doって現象がわかりやすいのと、マジシャンが常に操作の見本を見せているわけで、観客が間違いにくいというメリットもあり、現象として使い勝手がいいマジックだと思っている。しかし、2デック用意するのは面倒だし、実際問題、普段2デックは持ち歩いていないので、それがワンデックでできるなら十分実用性が高いと思う。

現象としては「アウト・トゥ・ルームサービス」も好みの現象と言える。現象を複雑にせず、原理的にもシンプルで道具もシンプルでいい感じ。手順に無理はなく、それでいて説得力が高い(気がする)のは魅力的。とは言え、ルームキー、ペン2本、メモ帳の束とちょっと使う道具が多いような気がしなくもない。そこがちょっと微妙かなあ。

残りはまあ、現象としては「センターテア」なわけで、ここは完全に好みの世界かなあと思う。ハンドリングとしては「ヒドゥン」は面白いと思った。あとは本当に好みの世界で何とも言いにくい。私は紙を燃やす手順は好きじゃない(燃やす準備とか考えるとやる気にならない)ので、正直なところ、よく工夫されていて実用性は高そうだとは思ったけど、使ってみる気にはならない感じがした。このDVDを見た後でもセンターテアはオスタリンドのやり方が一番好きである。しかし、くどいようだがこれは好みの問題でセンターテアのやり方を工夫したい人にとっては価値のあるレクチャーではないかと思う。

というわけで、今回も期待を裏切らない内容に満足。

posted by shadow at 20:56 | Comment(4) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

モア・クリエイションズ

1週間に3回の東京方面出張はきつい。帰りが夜10時上野発の特急だったりするし。残りの日も会議の連続。落ち着かないねえ。出張って当然のように移動が疲れるし。さらに最近、よく寝れなくなってきた。物理的に睡眠時間が少ないというのもあるのだが、寝つきが悪く熟睡感があまりない。困ったなあ。
というわけで、寝れない夜にはブログの更新。

メンタル好きな私は、フェザータッチMAGICはチェックしているんだけど、プリディクト・パーフェクトは最初、文章読んで、「お、結構不思議かも」と思い、「うん?」と思い、文章をもう1回読み直して「なんだ、あれじゃん」という状態に。
教訓1「やっぱりメンタルマジックの原理は限られている」
教訓2「その限られた原理をうまく使うことで、不思議なマジックは実現できる」
どちらも当たり前のことなんだけど、メンタルマジックを考えていく上でとっても重要なことのように思えた。

そんなメンタルマジック好きの私の今日の話題はモア・クリエイションズというDVD。この前の作品となる「クリエイションズ」についてはすでにレビューしたので、そちら見て下さい。ちなみに3作目の「レイター・クリエイションズ」の既にレビューしてあるので、興味があれば。
というわけで、ようやく、その隙間となるモア・クリエイションズのレビューということになる。全体的感想としては、マニア視点になっていると思うが、前作の「クリエイションズ」の方が面白かった。氏もDVDの中で、「モア・クリエイションズ」はアイデアが面白い物よりも実践的な物を選んでレクチャーしたとかそんな主旨のことをおっしゃっていたので、マニア的には前作の方が面白いという感想になってしまうのではないかという気がする。
言葉を選ばずに、正直に言わせて頂くなら、「これは不思議!」と思える物はなかった。上記の「教訓1」状態で、演技の時点で「あぁ、なるほどね」となる物がほとんど。そういう意味での満足度は正直低い。ただ、実践的かという面で見るなら、確かに氏がおっしゃる通り、実践的なマジックは多いと思った。でも、レパートリーに入れるかと言われると少々微妙。
「プレイ・イット・スロッピー」は即席で出来て、結構不思議でいいかなと思った。これはレパートリーに入るかもしれない。原理も手順もシンプルなので、覚えやすいのもいい。このDVDの中では一番気に入ったかな。
ちょっと不思議に見えたのは「アンタッチャブル」。最初は「なぜわかる?」と思ったのだが、ちょっと考えて、「あ、あれか」と思い解説見るとやっぱりそうだった。氏もおっしゃる通り、マジシャンも引っかけられるマジックだとは思うが、この原理は私は様々なリスクを考えて使ってない。そこが微妙。
「リーピング・ジ・エーセス III」は確かに、原案をより簡単に説得力を増す形で改案していて、実践的なAオープナーだと思うけど、既にレパートリーにしているAオープナーの手順があるので、それを捨ててまでレパートリーにする魅力は感じなかった。
「デッド・ゾーン」は準備が面倒。「この程度で面倒とか言うな!」とお叱りを受けそうだが、毎回ギミックつくらないといけないというのは不精者の私には敷居が高い。1回つくるだけでいいのなら、頑張る気にもなるのだが。でも、巧妙ではある。ギミックの処理の仕方は確かに素晴しい。
「ダークゾーン」は現象としては非常に面白いのだが、やっぱりギミック作成が面倒。これは1回つくればいいタイプなので頑張れる範囲なのだが、それにしても面倒。実際問題、材料がそろってもうまく作れる自信がない。メンタルマジックの現象としては、結構気味の悪い現象で面白いんだけどねえ。
「着信アリ」は持っている携帯に依存する。氏はちょうど良い携帯をお持ちのようで、きれいな現象になっていたが、私の携帯を確認してみるに、このマジックには残念ながら向いてない。なのでちょっと無理。現象としては意外性があっていいと思うんだけど。
「フォース・アウト」はたぶん、マニアでこれを不思議と思う人はいないマジック。でも、書いてある通り、「ファイブ・カード・メンタル・フォース」のアウトとしてはありだと思う。ただ、個人的に、現象としてはほぼ同じ「超精神理力」を既に持っていて、こちらはそれなりに使い込んでいるので、「超精神理力」を捨てる程の魅力は感じなかった。選んだ一枚が改め可能なのは捨て難い魅力ではあるのだが。

個別の感想としてはこんな感じ。残念ながらかなり微妙。「クリエイションズ」がかなり面白かったので、私が勝手に期待し過ぎたという面もあると思うけど。あと、ギミックの自作を面倒がる私の問題もあるとも言える。個人的好みもあるし、3つのDVDのうち2つには十分満足したので、他のマジシャンのレクチャーDVDの満足度を考えると、十分な満足度と言えると思う(と一応フォローしてみる)。
いや、まあ、本音のところ、こういう場で「いまいちでした」という感想書くのはためらうわけで。
今回は「レビューします」と約束してしまったし、というのもあって「微妙だな」と思いつつレビューした(と言い訳してみる)。

(追記)誤解のないように書いておきたいのだが、上記はあくまで私個人の感想で、単に「私の好みに合わなかった(特に自作が必要とか、自分の既にあるレパートリーと比較してとか)」というだけのことかと思う。自作を苦にしない人、同様のマジックがレパートリーにない人には十分価値があるかと思う次第。「shadowってアマチュアマジシャンが偉そうに『微妙』とか評価している」とかそう思うのは勘弁して下さい(ネットって恐いところで、ときにそういう反応を目にするもので…)。

posted by shadow at 03:33 | Comment(6) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

クリエイションズ

土曜は、昼頃に妻に起こされたが、さらに寝て結局起きたのは午後3時頃だった。日曜も起きたら昼過ぎ。やっぱり疲れがたまっているのか。出張のときにも電車の中で熟睡して、部下に「着きましたよ」と2回も起こされたしなあ。

原理と現象は好きだが、売っているのでは道具の質が悪いという微妙なマジックがあって、「とりあえず、自作してみよう!」と自作してみて、どうにかできたのだが、やっぱり素人の工作。とても満足いくできではない。もう1回作り直すともうちょっとよくなるとは思うけど、そこまでの気力ができない。まあ、一応、元の物よりはいい物になったとは思うけど。どうしようかなあ、これ。

さて、今日はDVD、クリエイションズをレビューしてみる。日本語のメンタルマジックのDVDということで、発売後から気にはなっていたのだが、文章を見る限り、現象がそんなに魅力的に見えなかったので、後回しになっていた。
で、ようやく見たのだが、「もっと早く見ておけば良かった」と思うくらいいい内容のDVDだった。文章と実演とでは全然違う。どのマジックも何らかの意味で面白かった。「何らかの意味」という含みのある表現は、「マニア的に面白い」「観客視点から面白い」「それらの両方」と色々な面から見て面白かったという意味。面白いアイデア満載で応用が効くものも多いし、非常に満足している。

気に入ったという意味では、一番「やってみたい」と思ったのは「パッシング・ソート」。リンク先にある通り、カードアクロスなんだけど、ハンカチ2枚とレギュラーデックだけででき、余分な物は必要なく、しかも難しくない。私のようなテクニックの無い者には非常にありがたいマジックである。マニア的には驚くようなマジックではなく、演技を見た時点で「あぁ、なるほど」と思う内容だと思う(少なくとも私はそうだった)。でも、上記の通り、特別な道具もなく、楽にできるのは魅力的。ハンカチを使うというのは下手にやるとマイナスかもしれないが、「ハンカチを使うことで、より不可能性が高まっている」とうまく演出できれば、プラスになるわけで、これは非常に面白いと思った。ハンカチはレギュラーだから、借りてもできるし、ちょっとしたサロン規模でもできるし、使い勝手が良さそう。

マニア目線で面白かったのは「ネステュアリー」と「ペン・アンド・シンク」。いや、他のも十分マニア目線で面白かったのだが、「特に」ということで。
「ネステュアリー」は演技を見たときに「あそこがわからん」というマニア的にどうにも不思議な点が1点あったのだが(少なくとも私には)、そこの解説を見て、びっくりした。「そのギミックをそう使うの!?」という驚き。解説の早い段階で「こればじつはこれなんです」的な、ギミックの説明があったのだが、その時点では、それをどう使うのか想像もつかず(そのギミックを使っているというのも想像できてなかったし)、解説を見て「そんな使い方があるとは」と感心するやら、驚くやら。で、この方法というか原理は氏も言及していたが、コイン以外にも使えるし、非常に面白いと思った。ネストボックスの使い方もきれいというか、スマートというか、非常に工夫されていてクリーン。ネストボックスは持ってないんだけど、ちょっと欲しくなったくらい。惜しむらくは用意する道具が多いことか。上記のギミックはともかく、グラスって結構準備しにくい。意外とかさばるし、割れる危険性があるし。なので、グラスを使うマジックってあんまりやらないんだよね。いや、別にグラスにこだわらなくても現象としては成立するんだけど、どちらにしろ、それに代わる道具は必要なわけで。そこが個人的に惜しい。面倒がりの私の問題なのだが。
「ペン・アンド・シンク」は演技の時点では「あそこから読み取っているに違いないが、どうやって?」状態。で、その読み取り方を見て、これもびっくり。まさかそんなことになっているとは。よくそんなことに気がついたと驚く。ちょうどいい物が見つかるかは探してみないとわからないが、これは面白い原理だと思った。見た目に怪しくなくクリーンだし。確かに書いているところも、書いた紙もマジシャンは見ないで当てられる。ペンとメモ用紙さえ用意すればできるので、ちょうどいい物が見つかったらやってみたいと思った。

「プリズナーNo.6」も面白かった。演技見た時点では「原理的にはこうだろうけど、どうやって?あそこはどうもギミックじゃないみたいだし」状態。で、解説を見て、その巧妙さに感心。よく考えたなあと思った。原案があるということで、クレジットされていたが、原案を知らないので、どこがどう改良されているのかわからない自分が悲しい。その原理だけでなく、現象として、予言の見せ方、その後の現象等々、色々と面白いマジックだと思った。惜しむらくは、準備が少々いること。たぶん、必要な道具はすぐに揃うと思うし、セットアップ自体もそんなに面倒ではないと思うのだが、上記と同じく「かさばる」というのは個人的に少々ネック。単なるわがままだが。「似たような現象ということで、パズル・プリディクションでいいじゃん」と思っている自分がいる。まあ、そこは完全に好みの世界で、「プリズナーNo.6」はほとんどレギュラーでほぼ(手順によっては完全に)改め可能という捨て難い魅力があるんだけどね。

「ツーペンズ・ウィズ・バット・ア・シングル・ソート」は原理として面白いと思った。その原理を実現する方法も含めて。ただ、自分ではうまく演じられる自信がないので、ちょっと保留という感じ。
「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース」も原理は非常に面白かった。実践的なアイデアだと思うし。ただ、現象に対して、お客さんのやることが多いというか、現象自体にすっきり感がない気がして、うまくやれる自信がない。
「メビウス」も「簡単にできる」という意味においては魅力的だと思うし、アイデアとしても面白いと思うのだが、現象が地味な気がする。そこは演出次第ということは承知しているつもりだが、これを「非常に受ける」状態にもっていける自信が私にはない。現象上、専用のデックが必要で(当たり前だけど)、そこまで準備する気は、現時点ではない。

というわけで、全体としては、非常に満足いくDVDであった。アイデアの宝庫というか、「それは思いつかなかった。面白い!」というのが全体の感想。とりあえず、いくつか、必要な道具は揃えてやってみたいと思った。

posted by shadow at 00:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

Alpha to Omega

なんだか、自分が忙しいことはどうでもよくなってきた。自分で書いていても意味がわからないが、どうやっても忙しいままなんだし、やれることをやるしかないんだなという、そんな感じ(水戸マジッククラブのホームページの更新は後回しになっってます。すいません)。

衝動買いというか、ストレス発散かもしれないけど、メンタル系のレクチャー物いくつか買ったので、できる範囲でレビューしてみる。中には相当練習が必要なのもあって、これはこれで楽しい(いつ練習するのか知らんが)。

まずはAlpha to Omega。B'Wave現象好きな私には「フリーチョイス、手渡し可能」という宣伝文句は魅力的で買ってみた。事前にMagic Cafeものぞいてみたが、基本的に高評価だったし。
ぶっちゃけた話、動画の時点で「原理としてはこうだろうな」と思っていた、そのままだったので、それはそれでちょっとがっかり。まあ、そんなもんだけど。技法は使うけど、この手順ならそんなに無理はないし、いけるでしょう。カードマジックに慣れていれば。
で、結論としては「面白かった」。驚くような話は出てこなかったけど、少なくとも勉強にはなった。確かに動画通りの現象を起こせる。レパートリーにするかは微妙だけどねえ。

何を微妙と思っているかというと、これはメンタルマジックではないということ。パケットトリックだと私は思う。と言うのはリンク先の動画を見てもらうとわかる通り、「予言として後ろで一枚ひっくり返す」わけでしょ。ちゃんと4枚の裏模様も見せた状態から。で、現象が起きたとき、そのカードの裏模様が違うのは、もうメンタルマジックじゃないと思うのよ(少なくとも私の認識では)。表をしっかり見せたエースの1枚がブランクになるのも同様。「だからダメ」とかそんな偉そうなこと言いたいわけじゃなく、原案のB'Waveとはそういう意味において、現象が違うし、「B'Waveをフリーチョイスにして、手渡し可能にした」と言う評価をされるのであれば、「それは違うんじゃないの?」という気がするというだけの話。
パケットトリックとしては畳みかけるように不可能現象が連続して起きて、よくできていると素直に思うし。単に「私が求めたいたのとはちょっと違うかなあ…」というだけのことなので誤解なきようにお願いしたい。余分なカードは使わないし、手渡し可能状態で終わり、そのままリセットというか、普通に片付ければ次にすぐ使えるし、便利で効果的だとは本当に思っている。
「オメガ原理」は確かに応用が効きそうで面白い。他の手順も演出を含めて面白かった。演出のアイデア、注意点とかも語られていて、それも勉強になった。
その1つ「The Amazing Four Aces Trick」は非常に興味を持った。これは私が求めていた物にかなり近い。現象として「フリーチョイスで手渡し可能のB'Wave」に見える。このDVDの中で一番やってみたいと思ったのはこれ。ただ、準備が少々面倒で、ちょうど良い素材(という表現も何だが)があれば、演出面を含めて、非常に面白いマジックじゃないかなと思った。一部、マジシャンの心理的負担が高い部分もあるけど、まあ、そこは我慢というか、ギリギリ許容範囲かなという気もするし。

そうそう、「オメガ原理」とは(記憶が確かなら)関係ないけどMatrix Reloadedは面白かった。ときどき見かける「コインマジックをパケットで」系統でマニア向けな気がしなくもないけど、コインマジックの導入に使っても悪くない気がした。特殊(?)なカードが必要なんだけど、それをつくるのに必要なPDFがついているのは親切。他にも必要になりそうなPDFはちゃんと一式ついていて親切だなあと思った。The Amazing Four Aces Trickの準備に必要なPDFもついているし(英語だけど)。と書いていて思ったんだけど、ちょうど良い素材探すんじゃなくて、日本語版にして素材の方に合わせれば済む話か。うん、気が向いたらやってみよう(気が向くかどうかは知らないけど…)。

というわけで、勉強になったし、面白いDVDを見たなという気がして結構満足。
他にはLuke Jermayのレクチャー物2点ばかり買ってしまったのだが、その話も書けば書きたい。

posted by shadow at 23:18 | Comment(6) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月21日

GRAB THAT PINHEAD

シルバーウィークは一応、休日出勤は無く、休めてはいる。仕事抱えているので、ちょろちょろと家で仕事はしているけど。しかし、体だるい。まあ、休めているだけましなんだろうけど。でも、休み明けの24、25は二日とも出張だしなあ、きついなあ。

さて、今日は題記のGRAB THAT PINHEADをレビューしてみる。
いわゆる、現象としては古典の「リンキングピン」であるが、他のリンキングピンを知らないので、この手順が従来と比べてどう優れているのか私は知らない。単にこのDVDを見ただけの感想である。
結論から言うと大変気に入った。DVDには大き目の安全ピンが付属しているが、これは大き目であることを除けば普通の仕掛けも何もない安全ピンで、基本的にこのマジックは商品としてはレクチャーDVDであると言っていい。安全ピンをちょっと(自作嫌いな私でもまったく苦にならない程度)の加工をするだけで、道具としてはすぐに準備OKなのはありがたい。
現象は上記リンク先に動画もあるので、それを見てもらうといい。私はこの現象だけで十分気に入って買ったのであるが、予想以上に楽に出来て大変満足している。上記の通り、リンキングピンについての予備知識がなかったせいもあるが「え、それだけ!?」といういい意味で予想を裏切られた感じはあって、「いい手順だなあ」としみじみ思った。シークレットムーブは小さい動きでほぼ見えないし、角度も結構強い。大き目の安全ピンを使うことで、そこそこの距離でもできるし、道具の携帯も楽で、リセットも不要、色々な場面で使えそう。
まだ、動きがスムーズじゃないので、実戦で使うにはまだ練習がいりそうだけど、知り合いのマジシャンに見てもらったときには、結構いい反応をもらえた。

笑ったのが、レクチャーのときに使った安全ピン。リンク先の写真にも移っている、でかい安全ピン、ただのイメージ映像かと思っていたら、本当にこの大きさの安全ピンを使ってレクチャーを始めるのでかなり笑った。まあ、そのおかげでとってもわかりやすかったんだけどね。

他のリンキングピンとの比較はちょっと気になるところだが、とりあえず、このマジックには満足した。

というわけで、「自分のレパートリーを広げる」という意味において、結構いい買い物した気がする。もうちょっと精度を上げて、ぜひレパートリーにしたいところ。

posted by shadow at 01:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月30日

レイター・クリエイションズ

ゆうきとも氏のブログの「困った人」って私のことですかね?いや、別にどうでもいいんですが。

さて、この冬休みにたまったレビューでもやるぞっと思った矢先、「どれやろう?」と悩んでしまう。久しくレビューしてないんで、ネタは一杯あるはずなのだが。基本的に微妙なのとか、いまいちなのは避けて、気に入ったのを中心にレビューしたいと思っているんだけど、時間が経つと忘れるんだよねえ。そのときは「これはいい!ぜひ紹介しなければ」とか思うんだけどね。とりあえず、思い出しつつ、徐々にやっていきたい。

で、ようやく思い出したのはレイター・クリエイションズ。長谷氏のメンタルマジックのレクチャーでシリーズ第3弾。でも、実はその前の2作は持ってない。興味はあるんだけど、後回しになっている。このDVDは、某マジックショップで半ば雑談で「ブックテストでいいのないですかね?」と聞いたとき、「これいいですよ」と勧められて購入。
ブックテストが3つもレクチャーされているDVDは珍しいのではないか。結論から言うと、満足いく内容だった。ブックテストについての勉強にもなったし、「これ、やってみよう」と思うのもあり、既に必要な道具は揃えていたりするし。
気に入ったのは「プロスペローの本」。これは演技を見ても結構不思議だった。原理については「あれだろうなあ」と思ったけど、「それだとすると、あれはできないはず…」というところで引っかかり、素直に不思議に見えた。で、解説を見て、原理は思っていた通りだけど、その引っかかった部分については「なるほど、そうなっているのね」と感心した。面白い。この原理の欠点を非常にうまく補っていて、非常に完成度の高いブックテストだと思った。これはやってみたいと思う。必要なのは一応揃えたし。難点を上げるなら、絵を書かないといけないところ。粗い絵で十分なので、あまり気にしなくていいんだろうけど、私は絵はヘタなんだよねえ。そこが気になると言えばなる。
「サルラック」も面白かった。これもやってみたいと思ったブックテスト。ノーギミックでマジックが終わった後には完全改め可能なのは素晴しい。ハンドリングもきれいで無理がない。必要な道具揃えるのも楽だし、これはいい手順だと思った。
残りのブックテスト「ブレーンストーム」は面倒くさがりの私には無理。必要な道具も揃えにくいし、揃ったところで、必要な作業をやる気にはたぶんなれない。効果としては非常に強力なブックテストなんだけどね。
というわけで、3種類の原理の異なるブックテストを見れたのは本当に勉強になったし、レパートリーに入れたいマジックだし、この3つを見れただけで、十分満足。
その他は、好みの問題なんだろうけど、私としては、特に「これは!」というのはない。
「メガフォース」は原理としては面白いし、不可能性が高いというのはよくわかるんだけど、「カード1枚選ぶのに、なぜそこまでするの?」という気がしてしょうがない。「フラグメンタル」も原理は面白く、「へぇ〜、それでそうなるんだ」とは思った。よくできた原理だと思う。しかし、やっぱり何となく繁雑な気がして、ちょっとやってみる気にならない。「フラッシュ・ピーク」は確かにアイデアとしては、本人もおっしゃっているように非凡で面白い。ギミック持っているし、使ってないから、これ用に使ってもいいんだけど、実際問題、同じ現象やるなら、別の方法とかギミック使うよなあという気がする。
その中で、「イフ・シックス・ワズ・ナイン」は面白くて楽しいマジックだと思った。カジュアルな場で見せるならありだと思う。カラーチェンジも確かにヴィジュアルで鮮やか。さほど難しくもないし。この手順以外でも使える場面があれば、使ってみたい技法である。

というわけで、ブックテストに大満足。まあ、それでも「もっといいのないかなあ」とフラフラするのは変わらないんだけどね。「ちょっとは自分で考えろ!」という気は自分でもする。まあ、それはそのうち、できるようになればということで。

posted by shadow at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月02日

Into the ABYSS

忙しい。本当に殺人的に忙しい。次々とうまっていくスケジュール。たまに、予定が空白の日(仕事がないという意味ではない)があると、それだけで嬉しい気分になれるくらい。既に来週の予定は埋まっていて、あいているのは半日だけだ(繰り返すが「仕事がない」という意味ではない)。勘弁して欲しい。

さて、今日は、ちょっとmixiのコミュニティの話題にからめて、Into the ABYSSをレビューしてみる。かなり前に買っていて、買ってすぐに見たので、今さらな感じもするのだが(というかレビューしたような気になっていたりして)、ちょっと話題にしておこうかなと。
リンク先を見ればわかる通り、Oz PerlmanのメンタルマジックのDVDである。メンタル好きな私がついついフラフラと買ってしまったDVDである。結論から言うと、驚くような内容ではないが、結構実用的で、ちょっとやってみようかなという気になるという感じ。
基本的にセンターティアを使ったマジックばかりで、実のところ、今すぐ私ができるかというと正直自信がなく、もっと練習が必要な状態であるが、それでも、やってみようかなという気になる。
一番気に入ったのは「Ultimate Vacation」。ホッチキスで密封された封筒が面白い。これは実用的で使ってみたいと思った。原理そのものはまったく驚く物ではなく、たぶん、マニアなら普通に追える。でも、この封筒は説得力があって面白いと思った。演出的にも面白いと思う。「スバスバ当てる」という印象を与えることができるし。また、Ozらしく、細かいハンドリングもよく考えられていて実用的。実はちょっと気になる点があり、そこを何度も見返したりしたのだけど、ある意味そのまんま演じていて逆に驚いた。「それでもいいんだ」という驚き。まあ、「気になるのはマジシャンだけ」という奴なのであろう。
次に面白いと思ったのは「What’s in a Name?」。まあ、原理的にはセンターティアができて、それ用のサイフ持っていればできるマジックで、これもマニアが驚くタイプの物ではない。ちなみに使っている財布は私も持っていて、このブログでも既に取り上げた物だ。Ozはかなりこの財布気に入っているんだろうね。このマジックで興味深いのは、書いた人をコールドリーディングを使って、ある程度当ててみせる演出。英語で解説しているので、あんまり理解してないけど、典型的なコールドリーディングで書いた人がどういう関係の人なのか、ある程度当ててから、財布の中から名前の書かれた名刺を出してみせるので、かなり不思議で気味悪いマジックになっていると思う。
最後は「Listen to my Words」。これは私としては、今いち。あまりやってみたいと思わない。演出として、「紙に書いてある」よりも「音声で流れる」の方が面白くて不思議な気はするけど、その方法はあまり気に入る物ではなかった。演技を見て「もしかしてこう?」と思うのが、そのまんまで、「いや、それはちょっと」というのが正直な感想。センターティアに説得力があれば、怪しまれないのだろうけど、ちょっとなあと思う。たぶん、やることはないでしょう。

というわけで、悪くはないが、絶賛するほどでもないという感じ。「Ultimate Vacation」はちょっとやってみたいかな。封筒の準備が必要だけど、それほど面倒でもないし。「What’s in a Name?」は準備が楽という意味では使い勝手が良さそう。コールドリーディングの部分をどこまでやるかという話はあるが。確かにコールドリーディング無しですばりと当てても、何だかいかにもか気がするしなあ。演出を組合せる感じで、「Ultimate Vacation」の内容で、財布から予言を出すという手もあるかな。それならかなり準備は楽で、インパクトもそこそこな気がする。
とにかく、メンタルは演出の重要性が高いので、そういう意味では色々参考になった。

posted by shadow at 21:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

ライブ・ワークス2

一応3連休はちゃんと休んでます。この前、東京に出張だったのだが、なんとマジックショップにまったく寄らずに帰ってきた。時間的には寄る時間はあったのに。まあ、それくらい疲れているということで。

連休にはたまっていたmMLを3号まとめて見た。結構面白いマジックがいくつかあった。ちゃんと練習しないと。最近は暇な時間はルービックキューブに当てることが多く、マジックの時間がどんどん減っているような。ルービックキューブはF2Lのパターンを徐々に覚えてきたけど、まだまだ時間かかっているんだよねえ。覚えて練習して、まあ、これはこれで楽しい。マジック同様、自分で新しい手順を考えたりはしてない。
マジックの方は最近、あれこれ考えているネタがあったりするのだけど、まったくまとまってないので、そのうち気が向いたらここに書こうかなと。

さて、今日はライブ・ワークス 2のレビュー等。これも年末年始にまとめて見たDVDの1つ。それをようやく今日レビュー。まあ、これでだいたい終わりなんだけど。後は「トランプタイムEX」だけかな?こちらは色々な意味で微妙だったので気が向いたら。
基本的には満足のいく内容だった。「どれもこれもすごい!」ということは残念ながらないのだが、実用的だし、やってみたいネタはいくつかあった。
「カクテル・セレクションのアイデア」を目当てに買ったのだが、面白い演出だった。確かに質問はしていないし、マジシャンはカードを見てないし。原理的に特別なことは何もしていないので、知っている人が見れば、そのまんまなやり方ではあるのだが、演出だけで印象が多きく変わるといういい例だなと思った。メンタルマジックはこういうのが大事だし。
「南国の4人の仲間」も気に入った。オチがしっかりしていて、わかりやすく、不思議でインパクトがある。惜しむらくは事前に準備が必要なこと。まあ、この現象を起こすためには省くことは絶対できないわけで。他のマジックと続けてやろうとすると、色々大変なので、そこをどう考えるかかなあ。ちょっとネタバレだけど、即興でやるなら「コインシデンス・イン・カラー」(ロイ・ウォルトンだっけ?)で十分という気はかなりする。ショーでやるのなら、カードマジックはこれ1つにするのが無難かなあ。私はカードマジックいくつかやって、その後、カード以外をいくつかやって、最後にカードで大ネタという構成も好きなので、その場合は最後にこれでもいいかもしれない。そういう意味で使いどころを悩むマジックではある。
他に面白いと思ったのは「相性テスト」。ショーでやるタイプのマジックじゃないけど、カジュアルに見せるなら手頃なマジックのような気がした。異性をくどくのに悪用するなっていう話なんだろうけど、こんなので異性はくどけないと思う(笑)。まあ、「ほのかにいい印象」くらいは残せるかもしれないので、その程度を狙うなら覚えておきたいネタかもしれない。
残りは私としては微妙な感じ。「クラッパー」は即興でカジュアルにやるには良さそうだけど、結構あやしいんだよね。普通にシルバー&カッパーの方が良さそうな気がする。ゆうきとも氏の「いつでもシルバー&カッパー」は私のお気に入りの手順である。「メタボリック」は準備がなあ。必要なギミックも持ってないし。「ノーチャンス12」は「あ、そうすれば自動的にその状態になるんだ」という意味において勉強になったけど、そもそも4人ものカード当てるという現象が私の好みに合わない。こう言っては何だが、さほどドラマティックに当てるわけでもないし。まあ、不思議は不思議なんだけど。 「MD III」はネタ持ってないし。確かに面白いとは思うけどね。ゆうきとも氏はミディアム・ディールかなりお気に入りなんだね。他でも手順発表しているし。
まあ、値段分の元はとったと思うけど、大満足とまではいかない感じ。

posted by shadow at 13:53 | Comment(8) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

10人の講師によるリレーレクチャー

忙しさは変わらず。「病みあがりの人をこんなにこき使うなんて、うちの会社は鬼か!」とか言うと「はい、鬼です」とか平然と言われそうなのでやめておこう。

なんとなく気紛れでM2Shareに動画投稿してみた。mixiに置いたのと同じなので、そっちで見た人には新しくないけど。

やっぱり最近はメンタルに興味が移っていて、ちょろちょろネタ物も買ったりしているので、その辺のレビューもそのうちやりたいなと。あ、そうそう、Trick Studioで売っているボールペンと同じ機構のボールペンを丸善で結局買ってしまった。見た目のあやしく無さと、使い勝手を考えて。というわけで、Trick Studioで買ったのが余っているので興味のある方は声かけて下さい。お安く譲ります。

というわけで、今日のレビュー。年末年始に見たDVDの1つ。10人の講師によるリレーレクチャーをレビューしてみる。何となくお得な感じがして買ってみた。結果としては満足している。
お目当ては「パンフレットの復活」。実は「新聞紙の復活」って原理は知ってるけど、ちゃんとした手順知らなくて、お手軽にできるの無いのかなあとぼんやり思っていたところ、何となく「パンフレットの復活」に興味を持った次第。気に入った。他の手順知らないので、他と比べてどうなのかわからないけど、とにかく準備が楽なのが気に入った。これなら簡単に準備できる。結構説得力あるし、サロンネタとしてはいい感じ。今度チャンスがあったらやってみようと思っているところ。
次に気に入ったのは「コイン扇子」。この道具持ってないんだけど、ちょっと欲しくなった。説明分にもある通り、パームしないで本当にコインを取り出すことができる工夫は面白いと思った。サロンでもやりやすいし。下手なマイザーズドリームやるより(私は本当に下手なので)、こっちやる方がいいんじゃないかという気がした。
「三本ロープ」も面白かった。まだちゃんと手順追ってないけど。かなり細かいところがあり、そこが実際にロープを持ちながら見ないとわからなさそうだったんで、まだ手をつけてない。
とりあえず、やってみたいと思ったのはこんなところかな。あと面白かったのは、「Aの出現そして…」かな。「騙された!」って思った。いや、もう、本当に騙された。やってみたいとは思わないけど。
その他は、ぶっちゃけた話、今思い出せない物も多く、あまり印象に残っていない物も多い。ただ、最近、サロンネタを探していたので、そういう意味ではちょうど良いDVDであった。

posted by shadow at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月13日

Mind Mysteries Vol.1

水戸マジッククラブのイオンでのマジックショーでやるネタがなかなか決まらない。テーブルがなくて、観客との距離は微妙で、角度も厳しい。そして、できれば他のマジシャンとかぶりにくいネタ… メンタルしかない!(笑)真面目な話見る人は通りすがりの人なので、そういう人達にメンタルは結構厳しそう。もちろんネタ次第なんだけど。さてさて。サロンのレパートリーから距離と角度に強いのを引っぱりだしてくるか、メンタルで頑張ってみるか考え中。カード、コインは他のマジシャンに任せた(つもり)。

今日は妻と京成百貨店に行ってきた。丸善とLoftでマジック向け小道具を買った。探していた物が見つかって結構嬉しい。丸善の文房具は結構充実していた。個人的にはもっと品揃えの良いところが欲しいのだが。そうそう、Trick Studioで売っているボールペンと同じ機構の物を丸善で見つけた。ノックの感蝕とか丸善の奴の方がいいような気はした。値段は2000円。興味のある人は見て下さい(ローカルな話題だなあ)。

さて、今日は年末年始に見たDVDの1つMind Mysteries Vol.1のレビュー等。期待通りの内容で大満足。あれこれ必要な小道具を探しているところ。このDVDの影響でまたメンタル熱が上がってきた。
狙いはBank Night、The Perfected Center Tear、Rader Deck、Watch Routine、Magazine Test。すごい数。それだけ期待が高いということ。オークションで日本語訳とレーダーデック付きで安く手に入った。オークションは便利だなあ。
先に書いておくけど、解説を見てびっくりというマジックはあまりなく、演技を見た時点で何となく原理はわかるものがほとんど。それでもよく考えられた手順や演出がとっても勉強になり、かなりやってみたい感じ。
Bank Nightはマジシャンにお馴染みのあるギミックを使うんだけど、その扱いも含めて手順が工夫されており、演出も非常に面白くなっていて、これはやってみたいなと思った。私自身はあまり使いなれないギミックなんだけど、このハンドリングならなんとかなりそう。
The Perfected Center Tearは色々なマジックに応用できそうだし、非常に興味を持ってみた。Center Tearの知識がほぼ無いので、このやり方のどこがどうすごいのかよくわかってないんだけど(破りながらピークするところとかかな?)、「紙に丸を書かない」というところだけでも使い勝手がよさそう。まあ、視線の動かし方とか、タイミングとか微妙なところが難しいので、そこは課題なんだけど。その辺は要練習。とりあえず、練習してみようという気にはなった。
Rader Deckは正しく予想通り。まあ、この手の現象のはこの原理しかないんだろうね。それでも、ハンドリング上の注意点とか、質問の数を減らすための演出とか勉強になった。この演出なら、「質問された」という印象はあまり残らないだろうな。その分難易度が高い気がするけど。「反応を読む」ところがあって、その辺りは経験積まないとうまくいかない場合もありそうな気がする。とりあえず、やってみるしかないんだろうなあ。
Watch Routineは期待通り。最近なぜか時計を使うマジックに興味を持っているので、このマジックは楽しめた。問題はこの演技に適した時計が見つからないこと。普通の(?)時計でもできるように解説はされているが、できることならある機構を持つ、このマジックに適した時計が欲しいところ。時計屋回って探してみるか。特殊な機構ではないだが、探すとなると見つからないそんな感じ。ぜひ、入手してレパートリーに入れたいところ。あと、このマジックで使っているピーク方法も参考になった。
Magazine Testも気に入った。原理はすぐに予想がついたが、そのためのハンドリングは勉強になった。また、演出も素晴しい。こういうのが効果的なんだよなあと改めて思った。問題は必要な道具。特殊な道具は必要なく、ちょうどTrick Studioで買ったボールペンも使えそうなのだが、ただ1点、ある条件にあうものがない。特別な物ではないのだが。うーん、どうしよう。無理矢理つくるか。ちょっと思案中。
その他としては、Thought Scanはある意味簡単だけど、ある意味ではとっても難しいマジックで、あまりにもメンタルマジック過ぎてあまり興味は引かれなかったかな。うまくやるとすごいマジックには違いないのだが。
Linking Finger Ringsは有名な手順だけど、必要なギミック持ってないし、買う予定もないし。そもそも指輪マジックは指輪を借りるのが難しいので、今のところレパートリーに入れるのは考えてない。
というわけで、とっても気に入った。いい刺激受けたなあと思う。また演技がとっても参考にある。この笑いが絶えない演技は素晴しい。こういうショーをできるようになりたいなと思うよ。必要な物がまだ揃ってないので、まあ、徐々に練習しながらレパートリーに入れていこうかなという感じ。メンタルはやっぱり面白い。

posted by shadow at 20:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

キラ スタイル V

基本的にレビュラーデックでできるマジックしかやらないので、あまり気にしてなかったのだが、色々なネタを組合せようとすると当然、色々と準備が必要で、それを効率化するために演技に使う裏の色を1つに決めてしまおうかと思っているところ。その手のギミックは正直なところ適当に買っていたので。たまに赤裏しかないギミックがあるので、赤裏に決めた方がいいのかなあ。好みとしては青裏なのだが。むむむ…

今日は年末年始に見たDVDの1つキラ スタイル Vをレビューしてみる。
前作が結構面白く、色々参考になったので、今回も結構期待して購入。結論としては、非常に参考になったし、いくつかはレパートリーになりそうな感じである。
気に入ったのを順にあげると。「シバザクラ・コインシデンス」、「幸せの白いカード」、「F4A」、「ケースに差したカード」という感じで、かなりの数になる。これだけあれば、文句なく当たりである。
「シバザクラ・コインシデンス」はデックのフルセットが必要なマジックであるが、非常に派手でトリネタにぴったり。さらに、演技が終わった時点で自動的にリセットされているのが素晴しい。私のような面倒臭がりでも、これから専用デック1つ用意しておこうかなという気になる。また、原理も面白い。前半は普通の原理であるが、後半はちょっとびっくりした。知らない原理が使われていた。オリジナルシャッフルも普通に不思議だった。マニアに見せても十分受けると思う。オリジナルシャッフルは私には難しくうまくいかないので、他のシャッフルで代用するかもしれなけど、それでも十分不思議だと思う。お気に入りである。
「幸せの白いカード」は同じような現象のマジックを見せてもらったことがあり、「いつかやってみたいなあ」と思っていたので、これは非常に参考になった。DVDの中でキラ氏も言っていたのだが、この手のマジックはオープンニングにやるのならいいのだが、途中でやる場合には、必要なギミックをいかに追加して、必要なセットアップをいかに行うかが問題。ブランクカードを使うことで、そこがとっても楽にかつ自然にできるようになっているのはいいアイデアだと思った。ハンドリングも難しいところは特になくいい感じである。必要な物を揃えようと思っているところ。
「F4A」は確かに実用的なフラリッシュのエースオープナーである。その前に解説されているカットはちょっと難しいし、「まあ、いいか」という感じで、練習せずに放置しているが、エースオープナーは比較的簡単で、結構見た目がきれいでお気に入り。エースオープナーは未だに気に入った物がなく、レパートリーを整理するときにいつも困っていたので、今のところ、これに落ち着きそうな感じ。結構嬉しい。
「ケースに差したカード」は結構メンタルっぽいマジックかなという気がする。しかし、とっても簡単。マニアは不思議に思わないだろうけど、こういうマジックが受けるというのはよくわかる。即席でできるし、こういうのをレパートリーに入れておくと重宝すると思う。
他のマジックもいいマジックだと思う。「シルクの薔薇」もちょうどいい薔薇が手に入ればやってみたいし。「マインド・ピーク」はピーク方法が面白く勉強になった。「予言者のカード」は準備が必要なのが私の好みに合わないだけで、面白いマジックには違いない。
技法の解説も良かった。話題の(?)スリップカットフォースの解説も参考にはなった。賛否両論あるだろうけど、考え方としては参考になる。
前作を見たときにも思ったのだけど、キラ氏のマジックは非常に実践的である。カードマジックが好きな人には文句なくお勧め。

posted by shadow at 00:55 | Comment(5) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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