2010年12月05日

missing

「落ち着く」って何だろう、「休む」って何だろうと思う今日この頃。ブログの更新なんて、やめてボーっとしていたら休んだことになるのだろうか。とか何とか思ってみたり。とりあえず、まだ何をやるか確定はしてないが、来週のマジックショーはどこまで頑張るか(無理するか)次第という状態で、まあ、最悪の場合は「まったく無理をしない」というのでもいけそうな状態になった気がするので、ブログの更新をすることにした。

珍しく、発売直後のマジックについて。まだ、演じてないのでレビューというのには早い気がするが、解説やデモ動画を見て思ったところを素直に書いてみたい。

表題の通り、新沼研氏の新作「missing」についてである。リンク先のmMLより購入。あまりに早く届いて驚いた。土曜に注文して、日曜の午前に届くとか信じられん。別の荷物が届いたのかと思った。ついでに来週のショーで使えそうなネタも購入してたりするんだけど、その話はショーが終わった後にでも。
さて、missingであるが、メーリングリストを購読されている方はご存知の通りで、リンク先にもある通り、実は「古典的原理」に基づくマジックなのであるが、そうとは知らずに、この原理に辿りつき、手順として完成させたのは賞賛に値すると思う。古典的とは言え、そう有名でよく使われる原理でもないので、知らないマジシャンには通じるし、もちろんマジシャンでない人にも十分不思議。私は知っていたので、デモ動画を見たときに「あぁ、古典的原理ってあれのことか」と気がついたが。気がついたけど、具体的にどうなのか考えるのが面倒で、素直に解説書読んだんだけどね。

というわけで、残念ながら、原理そのものは古典だったので、そこはちょっと物足りないところではある。少なくともデモ動画は私には不思議ではなかった。が、それでも、値段分の価値は十分あったと私は思う。
というのは、まずは舞那遊氏によるmissingの演出が秀逸であること。missingはラビリンスと比較すると観客にややこしい操作は要求しないし、観客の負担は軽い。トラブルも起きにくい。演出上、マジシャンが当てるまで時間がかかるので、その間に忘れないように注意してもらわないといけないが、まあ、メモに書いて覚えておいてもらったり、そちらは対策できるでしょう。ただ、通常にように「適当に引いてもらう」というわけではなく、覚えるカードの決め方はやっぱり特殊なので(難しい操作はいらないが)、その理由付けをうまくしないと、解説書の中にも書いてあるけど「ルーティンワークに見える」恐れがある。その辺りの演出および、その考え方が書いてあるのは参考になる。そして、当てるのに若干時間がかかるのだが、そのときの時間かせぎの自然な演出とかも興味深い。ただのカード当てが、強烈なメンタルマジックに早変りという気がした。

あと、応用手順が素晴しい。解説書の中にある「hunter」、メルマガボーナスの「mirror」の2手順は動画で見て「面白い!」と素直に思った。どちらもやっぱり時間がかかるのが気になるところであるが、mirrorは強烈なメンタルマジックだし、hunterは演出が面白く、それでいて不思議でインパクトがある。missingもそうなんだけど、デモ動画を公開しないのはもったいない気がするんだけどなあ。既に十分売れているから、そこまでアピールする必要もないし、タネが推測されてしまうリスクを考えると公開しないというのは理解できるけど、動画を見れば欲しくなる人結構いると思うんだけど。どちらも本当に素直にレパートリーに入れたいと思った。特に「mirror」は気に入った。メンタルマジックらしい「気持ち悪いマジック」だと動画を見て思った。

欠点を上げると、どれも1つだけ準備が必要なこと。たいしたことではないが、本当の即興でやろうとすると、どうやるかは考える必要がある。準備した状態から始めても即興に見えるんだけどね。「借りたデックでやる場合」ということで解説があるが、逆に借りない場合に即興でやる方法は何か考えたいなあと思った。
あと、手順によってはエスティメーションが必要だったりする。何度かトライしたところ、できなくはない気はしたが、失敗に気がつかず、後でトラブルになるリスクとか考えると、演出を工夫して、うまく逃げたいと思って思案中だったりする(エスティメーションのいらない手順の方が多いので、できない人はその手順、演出ににこだわるかどうかという問題かなという気もする)。

他に気になったのは、初回限定の「Distance」は同じ原理を他のマジシャンが発表しているの見た記憶がある。まあ、この手の問題は避けようがないんだろうね。発表されているすべてのマジックを知ることなんてできないんだから。

とりあえず、結論としては、大変気に入ったし、勉強になった。確かにこの原理を応用した手順を考えてみたくなる(現時点、何も思いつかないが)。まずは「mirror」を自分なりにやりやすいようにアレンジすることから始めてみようかな。

【レビュー(カード)の最新記事】
posted by shadow at 22:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(カード) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーん、これもまた魅力的ですね!
不可能興味というのは、実に狂おしい。
Posted by きーた at 2010年12月06日 00:01
不可能に思えることに興味を持つのは知的好奇心って奴ですかね。なかには「よくわからんけど、わかるんだ」みたいな感じで、不思議には思っても興味はあまり持たない人もいますが。
その「不思議」をいかに面白く感じさせるかが、マジシャンの腕の見せ所だと思ってます(とは言いながら、「不思議なだけのマジックをよくやっている」という自覚はあります)。
Posted by shadow at 2010年12月06日 00:37
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。