2010年01月03日

キャタクリズムについて掘り下げてみる

新年の儀式(?)の1つとして、新しいデックを開けることにしているのだが、「もしかして、このデック1年間使い続けてなかったか?」とちょっと疑問に。昔はそんなことあり得なかったのだが、備蓄されているデックの減り具合を見るに、その可能性が否定できない… やっぱり練習不足か。中身より箱の方が先にボロボロになっている。

マジック机の上を少し整理した。単に山の位置が他の場所に移動しただけだが。使わない道具を処分するのが正論であることはわかっているのだが、なかなそうも。ただ、ようやく置いてあるマットが見えるようになったという程度で、練習とかできる状態は遠い。休み中に片付けたいんだけどなあ。

さて、今日はリクエストもあったことだし、私自身もちょっと掘り下げておきたいと思っていたキャタクリズムについて書いてみる。以前から日本語版なるものが、フェザータッチMagicより、特別に契約して発売されていたものが、DVDとなって発売されたということらしい。いや、当初は「既に商品として売られているマジックのDVDがなぜ今発売になるの?」とちょっと混乱してもので。特別契約だったのね。納得した。現象はリンク先を見て頂くとして(いつもながらの手抜きですいません。でも動画もあるし、その方が確実かと…)、かなり強烈な予言マジックで、かなり好んで、最近機会があれば演じまくっている(実のところは、と言えるほど機会がないのが寂しいが。たぶん演じたのは5、6回程度)。

ただし、このブログで何度も取り上げている通り、私が演じているのは自作版。商品もDVDも買ってない。だから、原案は知らない。で、知人のマジシャンに私の自作版の話をしたところ、「原案はこうだよ。」と基本部分だけ教えて頂き、自作版が「改案」であることがわかった次第。なので、原案について詳細はまだ把握していないし、勘違いがあるかもしれないので、「あれ?」と思う部分があればご指摘下さい。なお「改案」であっても改良であるかは評価が分かれるところであると思うので、そこら辺もご理解の上読んで頂ければ。
で、どこら辺が改案なのかを述べていこうと思うのだが、原案のネタバレにならないように触れるのはなかなか困難。微妙な表現が続くと思うが、ご了承頂きたい。

で、ネタの触れる前に現象面からこのマジックについて思うところを先に書いておきたい。
個人的には「3枚」という枚数が絶妙であると思う。原理的制約もあるのだが、これが1枚だとたぶん、容易にタネが想像つく。かなりの演技力がないとそこはカバーできない。そして、「1枚が合う」よりは「3枚が合う」方がはるかに不思議に見えるとも思う。つまり3枚という枚数で、原理を隠蔽しやすくし、なおかつ不思議さを上げることにも成功している。非常に巧妙だなと思う次第。で、枚数をもっと増やせばいいかというと、私はそうは思わない。やっぱり原理的制約があるのだが、それを工夫して拡張して枚数を増やしたとしても、さほど不思議さは上がらないし、演技がダレやすく、原理的制約がもろに効いてくるのでバレやすくなりリスクがあると思う。
予言が写真であるというのもいい。紙に書いた物だったりすると、「後で書いた」とか余計なことを考えさせてしまうが、予言が写真で、手渡し可能なので、非常にクリーンで説得力がある。
少なくとも、今まで演じた経験から言っても、非常に受ける現象である。非常にフェアに見えて、わかりやすく、説得力があるマジックと思っている。

さて、では核心の改案部分について、触れられる範囲で触れてみる。とりあえず、リンク先の表現は公開情報としてそれを参照しながら書いていくことにする。
まず、準備から違う。原案では、「予言用写真 x1式」が必要であるが、私の手順では予言用写真は1式ではなく1枚である。マジシャン側からしてこの差は大きい(と思う)。私の演技では予言の写真は裏向きで最初からテーブルに置いている。裏には富士フィルムのロゴが薄く入っているので、それを見せて「写真です。後でお見せします」と言って演技に入っている。となると、当然、デックのセット(というか何というか)も異なる。原案のようには番号は振ってない。
演技としては、あとは、そのセットに応じた演技をするのみで、基本原理は原案と変わらない(この時点で、原案をご存知の方は私の番号の振り方が気になるかもしれないが、当然それはここには書けないことをご了承下さい)。あ、誤解がないように補足しておくが、当然、言い回しというか、選ばせ方は違う。
あと、演技上の細かい差として、カードの配置がある。私の演技では、カードは選ばれた時点で、どこに置くと予言の配置に一致するか決まっているので、悩む必要がない(ここら辺は原案でどう解説されているのか知らないので、実は差と言えるものではないかもしれないが)。
私の自作版の難点は、演技が原案よりも若干(と思っているのだが)難しいこと。(しつこいようだが、原案の詳細を知っているわけではないので、どう解説されているのかわからないが)原案のセットだと、かなり自然にカードを選ばせることができ、自由に選んだという印象を残すのは難しくない。が、私の演技では、3枚目の選択のときの言い回しには非常に気を使う必要があり、言い方、雰囲気等々、よく注意しないと、「予定調和」という印象を与える危険性があり、そう思われたらアウト。ここら辺は自分でも他人にうまく説明できない。相手の状態(性格とか雰囲気とか)と、2枚目までの選択の状態に応じて臨機応変に、言い方、間の取り方、「ちょっと考えるフリ」を入れるか入れないか等々考えながら演じていて、あえて、きっちりとやり方を決めず、アドリブで対応している。今のところ、そこを怪しまれたことはないので、とりあえず、成功はしているようが、原案に比べれば、そこはしんどいところではある。
あと、原案の方がタネを推測されにくいというのはあると思う。原案はある意味2つの原理の組合せからなっていて、「もし、あのときこういう選択をしていたら?」という部分をかなり強く残すことができる(特に3枚目)。ところが、私の自作版では、その2つ目の原理を削っているので、タネを推測される可能性は上がっている。そういう疑念を持たれたときに、それを払拭する術がない。私としても「今のところうまくいっている」としか言えない。

うーん、やっぱり微妙な文章になってしまった。総合的に見て、私の「改案」が「改良」と言えるかどうかは、人によると思う。上記の通り、ある種のメンタルマジック特有の難しさが、私の自作版の方にはある。リスクもある。でも、予言が1枚というのは結構なメリットであるとも思う。私自身は、自分で考えたからというのもあるが、自作版の方を愛用していくつもり。準備が楽で、覚えることが少ない(ほぼない)から。
私の改案について知りたい方(いるかな?)は、直接会える方は直接聞いて下さい。そうでない人はどうしますかね。秘密のままでもいいんだけど…mixiのマイミクさん、オンライン奇術研究会の人はOKです。ただし、原案を知っていることが条件です。原案の基本原理を示した上で、問合せ下さい。それ以外の方は…人によってはOKするかもしれないので、ダメ元で問合せしてみて下さい(断わっても怒らないで下さいね)。ただし、まったく交流のない方は間違いなくNGです。

posted by shadow at 15:14 | Comment(7) | TrackBack(0) | レビュー(メンタル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーん、shadowさんの改案とても興味はあるのですが原案を購入していない事と楽しみを残しておきたいという思いから我慢して聞きません。(^_^;)

ギリギリ絶妙なラインを狙っての解説ご苦労さまでした。
ですが、私にとっては以前からの推測と合わせてかなりヒントになりましたので、いつになるかは分かりませんが時間が出来たら自分なりの手順を作ってみようかと思っています。( ̄▽ ̄)
Posted by RUNE at 2010年01月03日 22:15
どこまで触れていいのか非常に微妙なところだったのですが、「予言一式」は私自身言われるまで、気がついてなかったところで、ここが一番触れていいか悩んだところです。でも、ここの触れずに改案との差は語れなくて、「ここが限界」と判断しました。
実のところ、「一式」であることに気がついていて、「さて、どうなっているのか」と考えていれば、私の改案は生まれなかったかもしれません。

ぜひ、RUNEさんなりの手順を作って下さい。手順ができたら、ぜひご一報下さい(笑)(でも半分くらい本気)。
Posted by shadow at 2010年01月04日 00:32
デックの手渡し改めは不可ですよね?
(直接相手がさわって見比べるという意味です)
3枚のパターンはタネがわかります。私の考えでは、デックを相手に確認させられないのがいやなのと、なんで裏の数字なんだと思いますね。逆にいつか表を写真でとったものをマジックとしてみせれたらいいのになーと思います。

Posted by E at 2011年01月02日 01:47
デックの手渡しは不可です。
「なぜ裏なのか」というのは確かにこのマジックの演出上難しいところだと思います。私はあえて、あまり気にせずやってますが。
そういう意味では、「デュエル・マッチ」
https://www.frenchdrop.com/detail?id=162
の方が、サッカートリック風で使い勝手がいいかもしれませんね。
カードを選び終わった時点で、写真を見せて「おっと、裏の写真でした」と言って、裏を確認していくというので、若干、裏であることの不自然さが軽減されませんかね。手順としては、そうやっているわけで、後は演出だと私は思っています。
表のまま実現するのは難しいプロプレムですね。
Posted by shadow at 2011年01月02日 03:12
お返事ありがとうございます。
このマジックの売りは、個人的には写真だと思います。いい味だしてます。
リンク先のマジックは、はじめて知りました。へぇーこういうのもあるんですね!

以前、shadowさんが自作されたクロノグフ。あれが一番気になっています。とってもおしゃれだとおもいます。どうすればあの現象ができるんだろうか〜と想いをはせたりしています。
Posted by E at 2011年01月02日 10:08
写真であることの説得力は魅力的ですね。しかも手渡し可。ここがいいところだと私も思います。
「デュエル・マッチ」私は持ってませんが、サッカートリックにすることで、秘密を隠蔽しやすくしている巧妙な手順だと思ってます。

クロノログは私のお気に入りマジックでもう、何回演じたかわかりません。道具を自作したこともあって、思い入れのあるマジックです。基本原理は既存のもので、それをカレンダーで実現するために一捻りしてあるところが巧妙だと思っています。
Posted by shadow at 2011年01月02日 17:30
気持ち悪い
Posted by at 2019年08月01日 14:23
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