2009年12月27日

テーブルホッピングをまた

PCは無事に修理されて戻ってきた。今のところ正常に動いている様子。油断は禁物でまだ様子見のつもりだが。修理記録によると、メモリの接触不良が原因だったらしい。わかってしまうと「なんだそんなことだったのか」と思うのだが、わからないから苦労したわけで。とりあえず、一安心。で、水戸マジッククラブのホームページも更新しないといけないのだが、その前にちょっと。
例によって、またジャズバーにてテーブルホッピングさせてもらったので、自分の忘備録も兼ねて書いておく。

今回はマジシャンが私含めて2名で、ちょっと少なくて、テンポよくテーブルを回りたいところだった。とは言え、自分のスタイルからして、1テーブル10分は欲しいと思い、4、5テーブル回るをの目標にした。
テーブルホッピングに与えられた時間は40分くらい。なので、4テーブル回れれば自分としてはいい感じかと思い、だいたい思った感じで回れて、一応4テーブル回れた。

1つ目のテーブル。もう一人のマジシャンの動きを確認してから、一番受けが良さそうなテーブルにいきなり行ってみる。そこには常連のA君がいたりして、どう考えてもやりやすいテーブルであることがわかっていたのと、マジックを楽しみにしていることがわかっているので、後で時間切れで回れなかったら嫌だなと思ったから。
まずはミニットマンキーをやる。好感蝕。A君はもう一本の鍵をこすってどうにもならないことを何度も確認していた。続いてパケット物で「MOMENT」。テンヨーのパケットだけど今は絶版?3枚のワイルドカードというか、3枚のブランクにカードが印刷され、一瞬で3枚ともブランクに戻るという現象。A君は「何枚も持っているわけじゃないみたいだし…」と悩んでいた。悪くない感蝕。その次は「チュクチュクトレイン」。ここらでちょっと雰囲気を変えてコミカルなのを入れておこうかと。予想以上の好反応。トンネルのカードがかなり不思議だったようで手にとって確認していた。そして、最後に締めで、Out of This Worldのバリエーション。同じテーブルにいた他の人がいい感じにA君を煽ってくれて(「そんなのお前無理だろう」的な感じで)、いい感じに盛り上がって、いい感じにクライマックスに持っていけて、非常に盛り上がった。やっぱり名作だなあとしみじみ思った。
A君は常連で、普段の私の定番マジックを見ているということもあって、基本的に初物か、あまり人に見せたことのないマジックをやるという、ちょっと自分としては挑戦となったテーブルであったが、いい雰囲気で終われて良かった。

2つ目のテーブルでは、ちょっと時間配分を意識して、ミニットマンキーといつものチョップカップルーティンだけにしてみる。ミニットマンキーでは現象の後で「そっちの鍵は事前に触ってないなあ」と嫌な突っ込みが入るが、だからと言って種がわかるわけでも、不思議がなくなるわけでもないので、気にしないことにした。「何だかよくわからないけど、それはそういう鍵なんだろう」というようなことを言っていたが、この時点で既に、鍵は完全改め可能なのだから、いいんじゃないかと思うことにした。
チョップカップでは、ここで、またいつもの反応が。「あ、○○なんだ」と。何だろう。やっぱり何か演技に問題あるのか?このときは、この後は大玉が出てくる状態だったので、気にしないで先に進めたが。大玉2つ出したところで「さっぱりわからない、不思議」と言ってもらえたし、まあ、いいかなと。しかし、やっぱりどうにも微妙だねえ。早く2Cupルーティンをものにして、レパートリーを変えたいところ。

3つ目のテーブルは2つ目のテーブルの隣りだったので「さっきの私のマジック見てました?」と一応確認して「見てなかった」というので、「じゃあ、同じのでもいいですね」とミニットマンキー、キャタクリズム(自作版)、チョップカップルーティンとやってみる。ここでのミニットマンキーの反応は「いつすり替えたのかさっぱりわからなかった」だった。そりゃすり替えてないんだからわかるはずない。想定内の反応でまずます。
キャタクリズム(自作版)はやっぱり好反応。使い勝手いいなあ。「写真調べていいですか?」とだけ言われて、素直に手渡しして調べてもらった。ちなみに私の自作版は原案と似ているが微妙に違っていて、一応「改案」と言って差し支えないものであることが最近、知り合いから教えてもらってわかった。「改良」かどうかは知らないが、個人的には自作版の方がやりやすい。もちろん、自分で考えたからというのもあるが、他にいくつか楽になっている点があると思うので。もちろん、原案には原案の良さがあるので、ここら辺は好みの世界だろう。いずれ別記事でもうちょっと掘り下げてみたいと思っているのだが、さてできるかどうか。
チョップカップはこのテーブルでは特に問題なく、いい反応をもらっていい感じに締められた。ただ、隣りのテーブル(つまり2番目のテーブル)の人が横からかなりのぞき込んでいたのが気にはなったが。

最後、4つ目のテーブルでは「さっきのテーブルのマジックは見てた」と言われたので、傾向を変えて「北国の5人の仲間」と「パズルプリディクション」をやってみる。残り時間は10分切っていたし、この程度かなと。
「北国の5人の仲間」は想定通りの反応でまずまず。このマジックも使い勝手がいい。これからも重宝しそう。「パズルプリディクション」は受けたねえ。やるたびに思うのだが、こちらが思っている以上に受けるいいマジック。これも重宝しそう。

という感じで、新作は1つ目のテーブルのみで、あとはやり慣れたネタで無難にやった感じ。全部、テーブルホッピングを意識して、リセットまで意識して手順組んでみた。一応、全部リセットできていて、そういう意味ではうまくいったと言える。唯一ミニットマンキーは新ネタなのにかなりやり倒したが。おかげで、ミニットマンキーの見せ方が色々わかった気がする。リセットどうするかは悩みの1つだったのだが、問題なくできることが確認できたし。1つ目のテーブルの新ネタもいい感じでいけたし、色々成果はあった。
準備してやらなかったネタがいくつかあるので、そちらにも言及しておく。「ユニバーサルキー」はやる気満々だったのだが、バーの照明の加減で、銀と金の鍵の区別がつきにくく、現象がわかりにくかったのでやめた。「ダイスイリュージョン2」も用意していたが、こちらも見にくいかなと思いとりあえずやめた。「ジャンピングジェミニ」も用意してたが、やっぱり見にくいかなと思いやめた。つまりは思っていたより、照明の加減が微妙で、特に場所によって差が大きかったりして、見た目にわかりやすいものを無難に選んで、上記のような演目になったということ。
あ、「リンキングピン」も用意していたが、これは単純にやり忘れ。鞄の奥に入り込んでしまったため、目につかずやり忘れた。もったいないことした。まあ、上記の通りの雰囲気でうまくいっていたので、無理に入れる必要がなかったというのもあるのだが。

あとは、上記の通り、やっぱりチョップカップが微妙になってきているので、2Cupルーティンをレパートリーにして置き換えたい。これは練習あるのみ。「ザ・ソリッド・カップ」をスタンディングでやるのもあきらめてないけど、まだ具体的な方法は整理できていない。要検討。

という感じで、今回も色々試したり、色々な反応をもらって、いい経験になった。特に大きな問題なくできたし、レパートリーとして安定してきている気もする(という油断が危険だが)。また、ぜひやらせて欲しいところ。一応「評判いいんですよ」と言ってくれているのだが、本当なのだろうか。まあ、本当だろうが、社交辞令だろうが、全力でやるだけなんだけどね。

posted by shadow at 03:02| Comment(3) | TrackBack(0) | マジック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

ミニットマン・キー &  ユニバーサルキー

PCが故障中で、修理に出していて、今は捨てずに置いておいたPCでどうにかネット生活を維持中。で、この古いPCでは動画編集環境を構築できないため、水戸マジッククラブの例会のデータ整理、ホームページの更新はしばらく保留。ご了承下さい。「既に修理は終わったので、準備でき次第発送します」という連絡はあったので、遅くとも来週末には手元に届いていると思う(と勝手に期待)。まあ、「ちゃんと直っているか」という心配はあるのだが。どうしても遅れそうなら、今の環境で頑張ってみます。

来週にまた、テーブルホッピングの依頼があるのだが、何やろうかなあ。いつも通りでもいいんだけど、せっかくだし、新しいネタやってみたいしなあ。
最近、Cupにすっかりはまっているのだが、人に見せれるレベルはまだ遠い。まだまだ手順が手になじんでいない。

とまあ、悩んでいるところで、その候補となりそうな2つのマジックをレビュー(というほどではないが)してみたい。どちらも実は絶版でかなり古いマジック。どちらも名作とされていたが、それでも絶版となるのがこの世界。こういうのが悔しくてねえ。運良く、私は両方とも新品を手に入れることができた。とは言え、復刻したわけではなく、当時の在庫がまだあるところにはあるという話なのだが。私は絶版物のように既に手に入らない物はここで取り上げない方針なのだが、「私が手に入れることができるのなら、他の人にも可能性はある」ということで取り上げてみる。本当に手に入れたのは最近なので。2つとも実演してみたが、マジシャン、非マジシャン共に好評であった。

ミニットマン・キーはこのリンク先のマジェイア氏のサイトが詳しい。何と言っても、現象がわかりやすくて、いかにもマジックっぽいところが素晴しい。「鍵山のない鍵をマジシャンがなでるだけで鍵山ができる」と一口で現象を説明でき、何がどうと聞かれてもうまく説明できないが、「マジックっぽい」現象だと思う。また、ギミックが素晴しい。非常にシンプルで、非マジシャンが見れば「な〜んだ」という反応になるのは確実な物であるが、その精度、大きさ、形状が非常によくできていて、「こういうギミックだよ」と説明されてから物を見ても「どこが?」と言いたくなるくらいの精度がある。その上、ハンドリングが楽で、非常にクリーンに見せられる。
現象から真っ先に疑われるのは「鍵をすり替えた」であるが、その疑いを持つ余地がないくらい、きれいなハンドリングで、もう一本の鍵を持っていないことはかなりクリーンに示すことができる。リセットは必要だが、さほど難しくない。マジックが終わった後、観客の意識が緩んでいる間に堂々とリセットして、次のテーブルに行くことも可能だろう。
ただ、実のところ、もう一本の鍵、つまり仕掛けのない方の鍵は何のためにあるのかよく理解してなかった。で、実際に演じてみて反応を見て、その後、他のマジシャンと色々お話して、もう一本の存在の効果がよくわかった。やっぱり、よく考えられているなあと思いつつ、まだまだ、自分が「見ている人の意識」というものの理解が浅いなあと思った次第。

ユニバーサルキーは「○○○ムーブ」という言えば、昔「ユニバーサルキー」という名作があったんですよみたいな話を知り合いのマジシャンから聞かされていて、「それ欲しいなあ」と思っていたところ、ふとうまいタイミングで見つけることができ、無事に購入できた。「○○○ムーブ」は鍵という素材を考えるとマニアなら想像つくと思うが、起きる現象がそれに直結してない(と少なくとも私は思う)ので、かなり不思議に見えるマジックだと思う。
実際、「○○○ムーブ」は知っているけど、マジシャンではないという、ある意味、非常にやっかいな人に見せたときにもかなり不思議がっていた。リセット不要なのもいい。こらも現象は非常にわかりやすい。うまく補足しながらやらないと現象がうまく伝わらない可能性はあるが、さほど問題にはならないであろう。

というわけで、鍵のマジックも最近お気に入り。この2つのマジックを同じテーブルでやることはないだろうけど、テーブルホッピングのレパートリーとしては十分候補になるし、特に問題なければ、次回試してみようと思っているところ。

しかし、絶版マジックがうまく手に入ったものだと我ながら運が良かったなあと思っているところ。こういう名作はぜひ復刻して欲しいね。

posted by shadow at 13:33| Comment(5) | TrackBack(0) | レビュー(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

モア・クリエイションズ

1週間に3回の東京方面出張はきつい。帰りが夜10時上野発の特急だったりするし。残りの日も会議の連続。落ち着かないねえ。出張って当然のように移動が疲れるし。さらに最近、よく寝れなくなってきた。物理的に睡眠時間が少ないというのもあるのだが、寝つきが悪く熟睡感があまりない。困ったなあ。
というわけで、寝れない夜にはブログの更新。

メンタル好きな私は、フェザータッチMAGICはチェックしているんだけど、プリディクト・パーフェクトは最初、文章読んで、「お、結構不思議かも」と思い、「うん?」と思い、文章をもう1回読み直して「なんだ、あれじゃん」という状態に。
教訓1「やっぱりメンタルマジックの原理は限られている」
教訓2「その限られた原理をうまく使うことで、不思議なマジックは実現できる」
どちらも当たり前のことなんだけど、メンタルマジックを考えていく上でとっても重要なことのように思えた。

そんなメンタルマジック好きの私の今日の話題はモア・クリエイションズというDVD。この前の作品となる「クリエイションズ」についてはすでにレビューしたので、そちら見て下さい。ちなみに3作目の「レイター・クリエイションズ」の既にレビューしてあるので、興味があれば。
というわけで、ようやく、その隙間となるモア・クリエイションズレビューということになる。全体的感想としては、マニア視点になっていると思うが、前作の「クリエイションズ」の方が面白かった。氏もDVDの中で、「モア・クリエイションズ」はアイデアが面白い物よりも実践的な物を選んでレクチャーしたとかそんな主旨のことをおっしゃっていたので、マニア的には前作の方が面白いという感想になってしまうのではないかという気がする。
言葉を選ばずに、正直に言わせて頂くなら、「これは不思議!」と思える物はなかった。上記の「教訓1」状態で、演技の時点で「あぁ、なるほどね」となる物がほとんど。そういう意味での満足度は正直低い。ただ、実践的かという面で見るなら、確かに氏がおっしゃる通り、実践的なマジックは多いと思った。でも、レパートリーに入れるかと言われると少々微妙。
「プレイ・イット・スロッピー」は即席で出来て、結構不思議でいいかなと思った。これはレパートリーに入るかもしれない。原理も手順もシンプルなので、覚えやすいのもいい。このDVDの中では一番気に入ったかな。
ちょっと不思議に見えたのは「アンタッチャブル」。最初は「なぜわかる?」と思ったのだが、ちょっと考えて、「あ、あれか」と思い解説見るとやっぱりそうだった。氏もおっしゃる通り、マジシャンも引っかけられるマジックだとは思うが、この原理は私は様々なリスクを考えて使ってない。そこが微妙。
「リーピング・ジ・エーセス III」は確かに、原案をより簡単に説得力を増す形で改案していて、実践的なAオープナーだと思うけど、既にレパートリーにしているAオープナーの手順があるので、それを捨ててまでレパートリーにする魅力は感じなかった。
「デッド・ゾーン」は準備が面倒。「この程度で面倒とか言うな!」とお叱りを受けそうだが、毎回ギミックつくらないといけないというのは不精者の私には敷居が高い。1回つくるだけでいいのなら、頑張る気にもなるのだが。でも、巧妙ではある。ギミックの処理の仕方は確かに素晴しい。
「ダークゾーン」は現象としては非常に面白いのだが、やっぱりギミック作成が面倒。これは1回つくればいいタイプなので頑張れる範囲なのだが、それにしても面倒。実際問題、材料がそろってもうまく作れる自信がない。メンタルマジックの現象としては、結構気味の悪い現象で面白いんだけどねえ。
「着信アリ」は持っている携帯に依存する。氏はちょうど良い携帯をお持ちのようで、きれいな現象になっていたが、私の携帯を確認してみるに、このマジックには残念ながら向いてない。なのでちょっと無理。現象としては意外性があっていいと思うんだけど。
「フォース・アウト」はたぶん、マニアでこれを不思議と思う人はいないマジック。でも、書いてある通り、「ファイブ・カード・メンタル・フォース」のアウトとしてはありだと思う。ただ、個人的に、現象としてはほぼ同じ「超精神理力」を既に持っていて、こちらはそれなりに使い込んでいるので、「超精神理力」を捨てる程の魅力は感じなかった。選んだ一枚が改め可能なのは捨て難い魅力ではあるのだが。

個別の感想としてはこんな感じ。残念ながらかなり微妙。「クリエイションズ」がかなり面白かったので、私が勝手に期待し過ぎたという面もあると思うけど。あと、ギミックの自作を面倒がる私の問題もあるとも言える。個人的好みもあるし、3つのDVDのうち2つには十分満足したので、他のマジシャンのレクチャーDVDの満足度を考えると、十分な満足度と言えると思う(と一応フォローしてみる)。
いや、まあ、本音のところ、こういう場で「いまいちでした」という感想書くのはためらうわけで。
今回は「レビューします」と約束してしまったし、というのもあって「微妙だな」と思いつつレビューした(と言い訳してみる)。

(追記)誤解のないように書いておきたいのだが、上記はあくまで私個人の感想で、単に「私の好みに合わなかった(特に自作が必要とか、自分の既にあるレパートリーと比較してとか)」というだけのことかと思う。自作を苦にしない人、同様のマジックがレパートリーにない人には十分価値があるかと思う次第。「shadowってアマチュアマジシャンが偉そうに『微妙』とか評価している」とかそう思うのは勘弁して下さい(ネットって恐いところで、ときにそういう反応を目にするもので…)。

posted by shadow at 03:33| Comment(6) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月26日

ザ・ソリッド・カップ

マジックランドのママさんに軽く約束したので忘れないうちに。

久しぶりに、東京出張の後にちょっと時間がとれたので、マジックランドに行ってきた。目当ての物もあったし。目当ての物は複数あったのだが、1つは手に入らず。マジックランドにも無いとすると、もう入手困難か?ネットで検索してもヒットしないし。

まあ、それはさておき、何をママさんと約束したかというと(軽くだけどね)「高木重朗の不思議の世界」に収録されている「ザ・ソリッド・カップ」の手順に必要なカップの宣伝。実は秘かに頭の片隅にあって、気にしていた道具なんだけど、マジックランドでたまたま見つけた。あるもんだねえ。大量にあったよ。以下、記憶にある範囲での私とママさんの会話。

私(ショーケースの中の木製のカップを指差して)「あれチョップカップですか?」
ママさん「いや、あれは、口のないカップ」
私「え?もしかして、ソリッドカップですか?」
ママさん「そうよ」(とショーケースから取り出して)「ほら」(とギミック部分を見せてくれる)「ただし、カップだけで、ボールはないわよ」
私「こんなところにあるとは。ちょっと探してたんですよね」
ママさん「そりゃ、あるわよ。うちで作ったんだもん」
私「え、そうなんですか。知らなかった。高木先生の手順のやつですよね」
ママさん「そうそう。あの手順はソリッドカップでやる手順を高木先生が考えて、それに『こんなオチはどう?』とトンさんがオチを追加したのよね。2人の合作なのよ」
私「知らなかった。で、おいくらですか?」
ママさん「2000円」
私「安い!買います!」
ママさん「どれにする」(と大量のカップを出してくる。少なくとも20個はあった)
私「えっ、こんなにあるんですか?以前にオークションで結構いい値段ついてましたけど…」
ママさん「そうなの?その割には誰からも聞かれないわよ」
私「じゃあ、インターネットで宣伝しておきます」
ママさん「あら、よろしくね」

他にももっと会話があった気がするが、とりあえず、こんな感じ。たくさんある中から、本当に好きなのを選ばせてもらい、気に入ったのを買ってきた。木目の味があるので、人によって好みがあるところであろうが。
問題は大玉をどうするかなんだけどね。普通のカップ&ボールの大玉では入らない微妙な大きさなんだよね。かと入って、小さいとインパクトないし。ちょうどいいのあるかなあ。とりあえず、東急ハンズとかあちこち探してみようと思っているところ。
オークションで以前に見たのは大玉も付属していたから、それはそれで価値があったという気はする。
あと、私の演技は基本的にスタンディングなので、最後にどう処理するかだねえ。本でもそこは少し触れられているが、その道具持ってないしなあ。ボーナス出たら買うか。
しかし、2000円は安い。他のマジックも安く手に入ったし、マジックランドはやっぱりいい店だなあとしみじみ思う。「そうそう、これ前から欲しかったんですよ」的な物が、さりげなく置いてあって、値段を聞くと一瞬「えっ」と思うくらい安かったりする(だって、同じ物が他の店では…)。
上記以外にもたっぷりとマニアックな会話をして、他にもいくつか買って帰ってきた。私にとっては行くだけで楽しい店である(たいてい何かは買っているけど)。

私のブログごときでの宣伝にどれほどの効果があるかはかなり疑問であるが、もし、「ザ・ソリッド・カップ」のカップを探している人はマジックランドに大量にあるので、行ってみて下さい。もちろん、通販も可能でしょうが、実物を見て自分の好みの物を選べるのは結構魅力的かと。

posted by shadow at 00:33| Comment(6) | TrackBack(0) | マジック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

クリエイションズ

土曜は、昼頃に妻に起こされたが、さらに寝て結局起きたのは午後3時頃だった。日曜も起きたら昼過ぎ。やっぱり疲れがたまっているのか。出張のときにも電車の中で熟睡して、部下に「着きましたよ」と2回も起こされたしなあ。

原理と現象は好きだが、売っているのでは道具の質が悪いという微妙なマジックがあって、「とりあえず、自作してみよう!」と自作してみて、どうにかできたのだが、やっぱり素人の工作。とても満足いくできではない。もう1回作り直すともうちょっとよくなるとは思うけど、そこまでの気力ができない。まあ、一応、元の物よりはいい物になったとは思うけど。どうしようかなあ、これ。

さて、今日はDVD、クリエイションズをレビューしてみる。日本語のメンタルマジックのDVDということで、発売後から気にはなっていたのだが、文章を見る限り、現象がそんなに魅力的に見えなかったので、後回しになっていた。
で、ようやく見たのだが、「もっと早く見ておけば良かった」と思うくらいいい内容のDVDだった。文章と実演とでは全然違う。どのマジックも何らかの意味で面白かった。「何らかの意味」という含みのある表現は、「マニア的に面白い」「観客視点から面白い」「それらの両方」と色々な面から見て面白かったという意味。面白いアイデア満載で応用が効くものも多いし、非常に満足している。

気に入ったという意味では、一番「やってみたい」と思ったのは「パッシング・ソート」。リンク先にある通り、カードアクロスなんだけど、ハンカチ2枚とレギュラーデックだけででき、余分な物は必要なく、しかも難しくない。私のようなテクニックの無い者には非常にありがたいマジックである。マニア的には驚くようなマジックではなく、演技を見た時点で「あぁ、なるほど」と思う内容だと思う(少なくとも私はそうだった)。でも、上記の通り、特別な道具もなく、楽にできるのは魅力的。ハンカチを使うというのは下手にやるとマイナスかもしれないが、「ハンカチを使うことで、より不可能性が高まっている」とうまく演出できれば、プラスになるわけで、これは非常に面白いと思った。ハンカチはレギュラーだから、借りてもできるし、ちょっとしたサロン規模でもできるし、使い勝手が良さそう。

マニア目線で面白かったのは「ネステュアリー」と「ペン・アンド・シンク」。いや、他のも十分マニア目線で面白かったのだが、「特に」ということで。
「ネステュアリー」は演技を見たときに「あそこがわからん」というマニア的にどうにも不思議な点が1点あったのだが(少なくとも私には)、そこの解説を見て、びっくりした。「そのギミックをそう使うの!?」という驚き。解説の早い段階で「こればじつはこれなんです」的な、ギミックの説明があったのだが、その時点では、それをどう使うのか想像もつかず(そのギミックを使っているというのも想像できてなかったし)、解説を見て「そんな使い方があるとは」と感心するやら、驚くやら。で、この方法というか原理は氏も言及していたが、コイン以外にも使えるし、非常に面白いと思った。ネストボックスの使い方もきれいというか、スマートというか、非常に工夫されていてクリーン。ネストボックスは持ってないんだけど、ちょっと欲しくなったくらい。惜しむらくは用意する道具が多いことか。上記のギミックはともかく、グラスって結構準備しにくい。意外とかさばるし、割れる危険性があるし。なので、グラスを使うマジックってあんまりやらないんだよね。いや、別にグラスにこだわらなくても現象としては成立するんだけど、どちらにしろ、それに代わる道具は必要なわけで。そこが個人的に惜しい。面倒がりの私の問題なのだが。
「ペン・アンド・シンク」は演技の時点では「あそこから読み取っているに違いないが、どうやって?」状態。で、その読み取り方を見て、これもびっくり。まさかそんなことになっているとは。よくそんなことに気がついたと驚く。ちょうどいい物が見つかるかは探してみないとわからないが、これは面白い原理だと思った。見た目に怪しくなくクリーンだし。確かに書いているところも、書いた紙もマジシャンは見ないで当てられる。ペンとメモ用紙さえ用意すればできるので、ちょうどいい物が見つかったらやってみたいと思った。

「プリズナーNo.6」も面白かった。演技見た時点では「原理的にはこうだろうけど、どうやって?あそこはどうもギミックじゃないみたいだし」状態。で、解説を見て、その巧妙さに感心。よく考えたなあと思った。原案があるということで、クレジットされていたが、原案を知らないので、どこがどう改良されているのかわからない自分が悲しい。その原理だけでなく、現象として、予言の見せ方、その後の現象等々、色々と面白いマジックだと思った。惜しむらくは、準備が少々いること。たぶん、必要な道具はすぐに揃うと思うし、セットアップ自体もそんなに面倒ではないと思うのだが、上記と同じく「かさばる」というのは個人的に少々ネック。単なるわがままだが。「似たような現象ということで、パズル・プリディクションでいいじゃん」と思っている自分がいる。まあ、そこは完全に好みの世界で、「プリズナーNo.6」はほとんどレギュラーでほぼ(手順によっては完全に)改め可能という捨て難い魅力があるんだけどね。

「ツーペンズ・ウィズ・バット・ア・シングル・ソート」は原理として面白いと思った。その原理を実現する方法も含めて。ただ、自分ではうまく演じられる自信がないので、ちょっと保留という感じ。
「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース」も原理は非常に面白かった。実践的なアイデアだと思うし。ただ、現象に対して、お客さんのやることが多いというか、現象自体にすっきり感がない気がして、うまくやれる自信がない。
「メビウス」も「簡単にできる」という意味においては魅力的だと思うし、アイデアとしても面白いと思うのだが、現象が地味な気がする。そこは演出次第ということは承知しているつもりだが、これを「非常に受ける」状態にもっていける自信が私にはない。現象上、専用のデックが必要で(当たり前だけど)、そこまで準備する気は、現時点ではない。

というわけで、全体としては、非常に満足いくDVDであった。アイデアの宝庫というか、「それは思いつかなかった。面白い!」というのが全体の感想。とりあえず、いくつか、必要な道具は揃えてやってみたいと思った。

posted by shadow at 00:40| Comment(2) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

Duplicity

今、発売されている、「Super Jump」という漫画雑誌のバーテンダーの漫画に「ソーヴ・キ・プ(sauve qui peut)」という言葉が出てきて(フランス語らしい)、「深い!」と思った。Googleで調べてみると、色々な解釈があるようだが、私は漫画の中で説明されていた解釈が興味深いと思ったし、「いい言葉だな」と思った。で、今、自分がどちらかと言うと、言われる側かなと思ったが、いつ言う側になっているような気もしたりして、ちょっと複雑な気分になった。

さて、今回は、以前のエントリーでコメント頂いて思い出したDuplicityについて。
そのときのコメントにも書いたけど、「なぜ、これを思いつかない」とそういう意味で悔しい思いをしたマジックである。ちょっとネタバレだけど、B'Waveと、Twisted Sistersを知っていれば、思いついて当然の手順で、誰も発表していないことに驚いて、思いつかない自分が悔しかったというわけ。

これだけの現象を起こしながら、「完全改め可能」というのが例によって私のツボで結構好きなマジックである。パケットだけど、原理を含めてメンタルマジックっぽいところもいい。気になる点は現象は「移動・交換」であって、B'Waveのような「予言」ではないこと。そういう意味では現象面から言うとメンタルマジックではないと私の中では整理されている。
この点については某所で「予め入れ換えておいた」という演出もあるという話も聞いて、「なるほど!」とは思ったのだが、Twisted Sistersなら、それもありかなと思うんだけど、Duplicityでやると、あまりにもダイレクト過ぎて、タネがばれやすいような気がして、やっぱり交換現象として見せる方が見せやすいし、わかりやすいような気がしている。そういう意味では、やっぱりB'Waveの代わりにはならないなあという残念感はある。でも、私好みのマジックであるのは間違いないところ。

で、交換現象として見せるときに気になっているのが、「パケットを広げると、お互いが選んだエースが表向き」という見せ方ってわかりにくくないかということ。「マジシャンは選ばれたエースを交換する」と言うわけで、そこにそれをひっくり返す理由はなく、なぜ選ばれたエースが表向きで出てこないといけないのか、必然性がないし、そうすることで、マジシャンにとって都合がよい点があるわけでもない。
なので、「パケットを広げたとき1枚だけ裏の色が違う。表を見ると間違いなく選んだエース」の方が、観客にとってわかりやすいし、マジシャンも余計な説明しなくてよくていい気がするのだがどうだろうか。Duplicityの持つ本質的意味を理解していない、浅い認識による誤りであろうか?
まあ、どちらにしろ、確か、まだマジシャン相手にしか見せてないので、何とも言えないところではあるのだが。

と、まあ、悩んでいる点はあるにはあるが、逆に人に見せながら、検討していけばいい気もするし、とりあえず、機会があればやってみようと必要なパケットはクロースアップ用鞄の中に入れてみた。いつそのチャンスがあるかはわからないが。

posted by shadow at 02:02| Comment(3) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月31日

テーブルホッピングやってきた

今週はちょっと仕事に余裕があったなあ。おかげでたまっていた仕事がほぼ片付いた。一安心。油断禁物だが。

13 Steps to Mentalismってリンク先の説明を見るととっても、興味引かれるんだけど、「このページ数の英語を、いつどうやって読むんだよ、お前」と冷静な自分が言うので、とりあえず保留。ターベルコースみたいに辞書的な使い方はありそうだけど。とは言え、未読の本、山積みだしなあ。

さて、今日の話は、昨日テーブルホッピングしてきたので、忘れないうちにその話を書いておこうと。いつもの場所で勝手はわかっているのでやりやすい。
今回はマジシャンは3人いて、テーブルの数を考えると、3人いれば、かなり適当に回っても、「マジシャンが来なかったテーブル」というのはほぼ発生しない。なので、いつも通り、適当に3テーブルくらい回るつもりだったのだが、どこで時間をくったのかわかないのだが、2ヶ所回った時点で時間になっていてびっくりした。他のマジシャンも同じことを言っていたので、何か雰囲気がそうさせたのかもしれないとか、よくわからないことを思っていたりする。

とりあえず、演目と状況を順に書いていく。
開始時点でいつもより2、3分遅く始まったということはわかっていて、さらに私自身の準備にちょっと時間をとったという自覚もあったので、1テーブル目は軽く2演目にして次にいくとまず決めた。1テーブル目では手順はゆうきとも氏の「B-エーセス」のまま、使うカードを変えて、演出を工夫した「ハリーポッターパケットトリック」をやってみる。ハリーポッターを知らない人には効果半減なのだが(そういう意味では確実に旬を逃している)、それでも、ストーリーがしっかり立てられるので、自分なりに気に入っているトリックである。まずまずの反応。
で、次でこのテーブルは締めるつもりだったから、いつものチョップカップルーティンをやる。しかし、なんだろう、最近そういう傾向なんだけど、途中で「はは〜ん」的反応になりがち。演技が粗いのかなあ。オチで大玉2つ連続で出すところで確実に受けが取れるので、「お客を楽しませる」というのには成功していると思うのだが、ちょっと自分の理想の演技から遠くなっている気がする。チョップカップはしばらくおいておいて、2Cupルーティンでも練習しようかと真面目に検討中。ジン&トニックに戻してみてもいいかもね。
で、この後「水戸マジッククラブって、どういう団体なの?」という質問を受けて、しばらくそのテーブルでお話することに(ここで時間くったかなあ)。

という感じで1テーブル目が終わったときに、店員さんに「カウンターお願いします」と言われてカウンターの中に。そこには、マジック好き少年が待っていた。で、お父さん(だと勝手に思っているだが)に「難しいマジック見せてやってくれませんか」と頼まれる。「難しいって何のことだろう」と少々考えるが、その前に別のマジシャンがカウンターにいたことを思い出し、そのマジシャンの演目を想像するに(実際には見てないけど、普段の経験からの推測)、「わかりやすくて、インパクトのある面白いマジック」をやった可能性が高いなと思い、その後のリクエストなので、「違う傾向のマジックを見たいから、多少複雑でもいいから、とにかく不思議なマジック」という意味だと、自分の都合のいいように解釈して、得意(と自分では思っている)メンタルマジックを連発してみることにした。
最初にやったのは「キャタクリズム(自作版)」。少年と、お父さんと、たまたまカウンターにいたもう一人のお客さんの3人相手にやってみる。非常に好反応。ペットトリックになりそうな勢い。リセットもほぼいらないし。お客さんの反応としては「不思議!」という感じで、カードの裏の数字が消えたり変わったりしないか、写真が変わったりしないか確認していた。「そこしか疑われなかった」という意味においても、うまくいったと言えると思う。
続いて、ゆうきとも氏の「北国の五人の仲間」をやってみる。これもいい反応もらえた。オチが強烈だからねえ。少年が手に持ったブランクカードの表面をこすって確認していた。こちらも「そこしか疑われなかった」という意味でトリックとしてうまくいけたと言えるし、いい反応を引出せだと思う。「そこしか疑われない」のはこのマジックの構成が巧妙だからで、別に私の手柄ではないのだが。それは「キャタクリズム(自作版)」についても同じことが言えるわけだけど。
「北国の五人の仲間」を演じていて面白いと思ったのは、偶然「表は見ないで下さいね」と私が何回か言ったこと。これは、少年が思わず手に持ったESPのパケットの表をほぼ無意識に見ようとしたときに言ったんだけど、これがいい伏線になって後で効いた。そのときはマジシャンの事情としては「オチを強く残しておきたい」からそう言うんだけど、マジックとして「表を見てからやるとあまり不思議じゃないので」というセリフが使えるので、さほど不自然ではないと思う。少年がシャッフルしているときに、ちょっとカードがこぼれたのだが、このときも「表が見えてなければ大丈夫です。好きなように混ぜて下さい」とコメントし続けた。で、オチに向けて、「私が何回か表を見ないように念を押してましたよね」と言い、お客さんが自然に表を確認したくなるように仕向けることで、オチがより強力になったような気がする。
と、かなり強烈なメンタルマジックを続けたところで、さすがにちょっと息抜きというか、軽くいこうと、上記の「ハリーポッターパケットトリック」をやってみる。一応、ハリーポッターのことを少年は知っていたし。ここでは、まあ、想定していたくらいの反応をもらえていい感じ。

とここまでやったところで、時計を見てびっくり。ほぼ終了時間。私の記憶違いがなければ、上記の通り、5ネタしかやってなくて、時間的には少なくとも30分以上経過している。どう考えても時間配分の辻褄が合わない。「いつも通りにやっている」つもりでいたため、途中で時間の確認をしてなかったのが大きな失敗ではあるのだが。演出や会話に時間かけ過ぎたかなあ。それ自身は悪いことじゃないと思ってはいるのだが。メンタルマジックではそういう部分は重要だし。そう考えると、やっぱりテーブルホッピングでテンポよくテーブル回りたいのなら、メンタルマジックはやっぱり不向きか?
「お客さんを楽しませる」という観点からすれば、今回はかなりうまくいったと言える。ただ、会場全体で考えたとき、1ヶ所に長居し過ぎという気はするし、その分他のマジシャンに負担がかかっていたり、十分にマジックを楽しめてないテーブルもあったのではないかという気もする。
個人的にも「今回のために」とちゃんとリセットすることも考慮して準備したマジックをあまりできなかった。
でも、ねえ、本音のところ、メンタルマジックやりたいんだよ。好きだから(わがままであることは承知しているけど)。
でも、今回のことを踏まえて、「バランス」を考え直してみたいと思った。

posted by shadow at 16:51| Comment(3) | TrackBack(0) | マジック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

49 Seconds

今週末に久しぶりにテーブルポッピングの依頼がきているのだが、ネタが整理できてない…
まあ、別にいつものでいいはずなんだけど、常連さんも結構いるし、それなりにバリエーションは持たせておきたいなと。久しぶりということもあって、レパートリーという意味では増えているはずで、ただ、試運転が不十分なのもあって、それらを投入してみるかどうかが鍵。まあ、本音のところ、他に試運転できる場もないので、そこは「えいやっ!」とやるしかない部分はあるのだが。
他のマジシャンとかぶらないようにしようとすると、やっぱりメンタル系か。軽いの含めて。

さて、今日は49 Secondsをレビューしてみる。今話題(と言っていいと思うんだけど)Luke Jermay氏のレクチャーである。で、リンク先を見ればわかるように、氏にしては(私の知る限り)珍しく、スライハンドをかなり要求する、クロースアップのメンタルマジックで、ほとんどがカードマジック。少なくとも私の手元にある氏の他のレクチャーはほとんどステージで、メンタルマジック固有のテクニック(とあえて幅の広い表現にしておく)はあれこれ使うものの、このレクチャーのようなスライハンドは要求しなかったので、逆に興味を持った。
で、リンク先のそのスライハンド部分の動画を見て、「この解説だけで値段分の価値あるだろう」と思い購入。で、感想としては十分元は取れた。技法の解説には満足しているし、マジックとしても面白いと思う。びっくりするような原理は出てこないけど、技法の使い方が巧妙で、構成として工夫されているなあと思った。
技法部分はコツコツ練習中。少し悩んでいた技法も含まれていたことあって、ちょうどいい感じで練習している。応用範囲も広そうで、練習しがいがある。
マジックの方は、解説があっさりし過ぎているところは正直あるのだが、比較的(あくまで比較的)現象を考えると、楽にできると言うか、必要な技法から見た、現象のコストパフォーマンスはいいように思える。
「49 Seconds Memory」「The Memory Routine」「Shuffle Tracking」の3つはやってみたいと思った。「Mixed Memory」「The Journal」は微妙。悪くはないけど。

微妙な方からいくと、「Mixed Memory」は解説が淡白で、「とりあえず、この状態になればいいから、そこまではどうにか頑張れ。一応解説しておくけど」的空気を感じる。まあ、そこは確かにケースバイケースだろうし、一概に解説しにくいんだろうけど。で、そうした苦労の割には現象はそこまでにインパクトはないような気がする(私の好みとして)。「The Journal」は「いや、別にそれ、よくある奴でしょ?」というのが私の素直な感想。たぶん、流れで、「このレクチャーの他のマジックの後にこれやるとかなり効果的」という主旨でここに載っているだけじゃないかと思う。そんな感じのこと書いてあるし。悪いわけではないが、別に目新しいわけではない。

「49 Seconds Memory」は必要技法から容易に推測がついてしまうのだが、不思議には違いない。これはインパクトあると思う。その技法が安定してできないといけないので敷居が高いが。さらに、その技法以外の問題点として、3枚のカードを覚えるのはそれだけでかなりきつい。技法に神経いったら確実に忘れると思う。そう考えると、もう、勝手に手が動くレベルでこの難易度高い技法ができないといけないわけで、かなり敷居は高いと言えよう。でも、やってみたい。
「The Memory Routine」はリンク先の現象の文章には若干省略があるけど、まあ、問題ないところでしょう。現象の文章読んで不思議に思っていたが、上記のちょっとした省略を除けば確かに文章通りの現象を起こせる。「記憶」という演出と現象がぴったりと合っていて面白い。やっぱり技法としてちょっと大変だけど、これは練習するしかあるまい。1段目で2枚覚えるのも最近はちょっときついんだけどね…
「Shuffle Tracking」は解説に「The Memory Routine」の後に続けてやるとよいとあり、「なるほどなあ」と思った。「覚えるだけでは意味がなく、それをどう使うか見せる」という演出は興味を引いて面白いと思った。で、この「Shuffle Tracking」はこのレクチャーの中ではかなり簡単。ただ、逆に単発で演じるとただのカード当てなので、むしろ「The Memory Routine」に限定しなくていいと思うけど、「デック全部覚えられる」という現象のあとにやるべきとも言える気がする。そうしないと、このマジックの味が出ないと思う。ただ、簡単なのは非常に嬉しいところ。

技法の解説も動画付きであるため、大変わかりやすい。とりあえず、順番に練習中。ただ、リンク先で強調されている「ブレークを作らないドリブルフォース」は個人的には微妙。面白いとは思ったが、やってみると意外と難しいし、従来と比べて角度に弱くなっている面も無いではないし(それは見せ方の工夫の範囲だとは思うけど)。そもそも、個人的趣味でドリブルフォースは使ってないので、まあ、これはいいかなと思っているところ。でも、逆にその他はすべて参考になったし、便利な技法だと思って練習中。

というわけで、かなりいいレクチャーだったと思う。問題は簡単じゃないこと。逆にそれがいい刺激にもなっているのだが。そういう意味も含めていい買物したと思う。

posted by shadow at 21:26| Comment(4) | TrackBack(0) | レビュー(メンタル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

Alpha to Omega

なんだか、自分が忙しいことはどうでもよくなってきた。自分で書いていても意味がわからないが、どうやっても忙しいままなんだし、やれることをやるしかないんだなという、そんな感じ(水戸マジッククラブのホームページの更新は後回しになっってます。すいません)。

衝動買いというか、ストレス発散かもしれないけど、メンタル系のレクチャー物いくつか買ったので、できる範囲でレビューしてみる。中には相当練習が必要なのもあって、これはこれで楽しい(いつ練習するのか知らんが)。

まずはAlpha to Omega。B'Wave現象好きな私には「フリーチョイス、手渡し可能」という宣伝文句は魅力的で買ってみた。事前にMagic Cafeものぞいてみたが、基本的に高評価だったし。
ぶっちゃけた話、動画の時点で「原理としてはこうだろうな」と思っていた、そのままだったので、それはそれでちょっとがっかり。まあ、そんなもんだけど。技法は使うけど、この手順ならそんなに無理はないし、いけるでしょう。カードマジックに慣れていれば。
で、結論としては「面白かった」。驚くような話は出てこなかったけど、少なくとも勉強にはなった。確かに動画通りの現象を起こせる。レパートリーにするかは微妙だけどねえ。

何を微妙と思っているかというと、これはメンタルマジックではないということ。パケットトリックだと私は思う。と言うのはリンク先の動画を見てもらうとわかる通り、「予言として後ろで一枚ひっくり返す」わけでしょ。ちゃんと4枚の裏模様も見せた状態から。で、現象が起きたとき、そのカードの裏模様が違うのは、もうメンタルマジックじゃないと思うのよ(少なくとも私の認識では)。表をしっかり見せたエースの1枚がブランクになるのも同様。「だからダメ」とかそんな偉そうなこと言いたいわけじゃなく、原案のB'Waveとはそういう意味において、現象が違うし、「B'Waveをフリーチョイスにして、手渡し可能にした」と言う評価をされるのであれば、「それは違うんじゃないの?」という気がするというだけの話。
パケットトリックとしては畳みかけるように不可能現象が連続して起きて、よくできていると素直に思うし。単に「私が求めたいたのとはちょっと違うかなあ…」というだけのことなので誤解なきようにお願いしたい。余分なカードは使わないし、手渡し可能状態で終わり、そのままリセットというか、普通に片付ければ次にすぐ使えるし、便利で効果的だとは本当に思っている。
「オメガ原理」は確かに応用が効きそうで面白い。他の手順も演出を含めて面白かった。演出のアイデア、注意点とかも語られていて、それも勉強になった。
その1つ「The Amazing Four Aces Trick」は非常に興味を持った。これは私が求めていた物にかなり近い。現象として「フリーチョイスで手渡し可能のB'Wave」に見える。このDVDの中で一番やってみたいと思ったのはこれ。ただ、準備が少々面倒で、ちょうど良い素材(という表現も何だが)があれば、演出面を含めて、非常に面白いマジックじゃないかなと思った。一部、マジシャンの心理的負担が高い部分もあるけど、まあ、そこは我慢というか、ギリギリ許容範囲かなという気もするし。

そうそう、「オメガ原理」とは(記憶が確かなら)関係ないけどMatrix Reloadedは面白かった。ときどき見かける「コインマジックをパケットで」系統でマニア向けな気がしなくもないけど、コインマジックの導入に使っても悪くない気がした。特殊(?)なカードが必要なんだけど、それをつくるのに必要なPDFがついているのは親切。他にも必要になりそうなPDFはちゃんと一式ついていて親切だなあと思った。The Amazing Four Aces Trickの準備に必要なPDFもついているし(英語だけど)。と書いていて思ったんだけど、ちょうど良い素材探すんじゃなくて、日本語版にして素材の方に合わせれば済む話か。うん、気が向いたらやってみよう(気が向くかどうかは知らないけど…)。

というわけで、勉強になったし、面白いDVDを見たなという気がして結構満足。
他にはLuke Jermayのレクチャー物2点ばかり買ってしまったのだが、その話も書けば書きたい。

posted by shadow at 23:18| Comment(6) | TrackBack(0) | レビュー(DVD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

ワールド・ツアー

眠れない。ストレスかなあ。とりあえず、3連休に最低限やらないといけない仕事は無事にできたので、残り1日はのんびりできるはず。「犬をシャンプーに連れていく」というミッションさえクリアすれば。と思っていたら、またPCが故障した。どうもHDDが怪しい。とりあえずHDDだけ交換してみようと思っているところ。
ここに書きたいことも、それなりにあるんだけど、忙しくてとても書いてられない。先週はどうにも体が動かなくて1日休んだしなあ。休んじゃいけない日だったんだよ。何人かに多大な迷惑をかけて本当に申し訳ないと思っている。でも、逆に休んで大丈夫な日って、もう最近ないんだよね。休んだ日に部下に私の代わりに仕事してもらわないといけないので、あれこれ指示を携帯から出してたんだけど、そのとき「ややこしい日に休んでごめんね」と書いたら、「ややこしくない日なんてないので気にしないで下さい」と返事が返ってきた。部下に恵まれていることに感謝した。

キャタクリズムについて買ってないけど、ぼーっと考えていたら、実現できそうなアイデアを思いついて、マジシャン相手に試してみたら非常に好評だった。同じ原理なのだろうか。気になるが、わざわざお金払って確認する気には正直ならない(貧乏症だなあ)。こういう場合って、買わないで演じるのって道義上問題なんですかね?買ったところで、同じ原理だろうが、違う原理だろうが、私は自分で思いついた方を演じるつもりなんだけど。マジックの権利とか道義上の問題とか、人によって言うことが違うので、正直なところよくわからないんだよね。
まあ、その方法論の微妙な話はおいておいて、現象面から語っても色々語れるマジックのような気がしているので、そういう話も時間があるときにできるといいな。

2ちゃんねるのメンタルスレッドがいい感じと悪い感じで盛り上がっている。中にはかなり興味深い議論もあって結構勉強になる。実は私もそこでちょくちょくコメントしたりしているが、どれであるかは当然内緒。2ちゃんねるはあまり文章を推敲せずに、さっと思ったことが書けて楽。長々と説明するような話になったら、2ちゃんねるには書かずにここに書くけどね。

さて、本題(前振り長過ぎ。すいません、久しぶりなんで)。久しぶりの更新であるが、ワールド・ツアーをレビューしてみる。最近、あまりネタ物は買ってないんだけど、そんな中、買った数少ない物の1つで「かなり当たり」と思っているので、簡単に書いておく。
現象はリンク先に書いてある通りで、現象から想像つくと思うけど、「カクテルセレクション」や「人名セレクション」と基本原理的は同じ。それらと比べてどうかと言われると、これは好みとしかいいようがないだろう。ただ、ワールド・ツアーには他の2つにはない利点があると思うので、個人的には、ワールド・ツアーが一番気に入っている。
最大の利点は、観客に見せるのは表のみであるという点。「カクテルセレクション」と「人名セレクション」では、表と裏の両方を見せないといけないので、観客への指示がちょっと複雑で、観客が混乱する恐れがある。また、表と裏は同時に見えないので(当たり前だけど)、「裏には表を同じ物がバラバラに書いてあります」という説明が直感的に理解してもらえないときがある。その点、ワールド・ツアーでは見せるのは表のみで、わかりやすいし「21ヶ国が2つずつバラバラに書いてあります」という説明がぱっと見に確認できて説得力がある。観客への負担を考えたとき、この利点は見逃せない。
次の利点は、観客が選んだカードは観客の手で封筒にしまってしまえるということ。「マジシャンは表を見るチャンスが無かった」という説得力がある。
カードが大き目なのもいいね。ちょっとしたショーで使えそう。
もちろん、いいことばかりではなく、マジシャンの負担は少し増えている。が、この程度は余裕で許容範囲だろう。
(この点は他のマジックと同じだけど)余分かカードとか道具がなく、封筒に入れておけば、いつでもできるのもいい。
まだ、マジシャン相手にしか見せてないけど、いい反応をもらえた。
演出として「カクテル」と「人名」と「国名」のどれがいいかはTPOを考えて選ぶできであるが、「国名」がまずい場面というのがそうそうあるものでもないので、そこは好みの範囲であって、特に問題にはならないであろう。なので、当面は使える場面があれば、ワールド・ツアーを使っていこうと思っている。

posted by shadow at 04:55| Comment(3) | TrackBack(0) | レビュー(メンタル) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする