今、発売されている、「Super Jump」という漫画雑誌のバーテンダーの漫画に「ソーヴ・キ・プ(sauve qui peut)」という言葉が出てきて(フランス語らしい)、「深い!」と思った。Googleで調べてみると、色々な解釈があるようだが、私は漫画の中で説明されていた解釈が興味深いと思ったし、「いい言葉だな」と思った。で、今、自分がどちらかと言うと、言われる側かなと思ったが、いつ言う側になっているような気もしたりして、ちょっと複雑な気分になった。
さて、今回は、以前のエントリーでコメント頂いて思い出したDuplicityについて。
そのときのコメントにも書いたけど、「なぜ、これを思いつかない」とそういう意味で悔しい思いをしたマジックである。ちょっとネタバレだけど、B'Waveと、Twisted Sistersを知っていれば、思いついて当然の手順で、誰も発表していないことに驚いて、思いつかない自分が悔しかったというわけ。
これだけの現象を起こしながら、「完全改め可能」というのが例によって私のツボで結構好きなマジックである。パケットだけど、原理を含めてメンタルマジックっぽいところもいい。気になる点は現象は「移動・交換」であって、B'Waveのような「予言」ではないこと。そういう意味では現象面から言うとメンタルマジックではないと私の中では整理されている。
この点については某所で「予め入れ換えておいた」という演出もあるという話も聞いて、「なるほど!」とは思ったのだが、Twisted Sistersなら、それもありかなと思うんだけど、Duplicityでやると、あまりにもダイレクト過ぎて、タネがばれやすいような気がして、やっぱり交換現象として見せる方が見せやすいし、わかりやすいような気がしている。そういう意味では、やっぱりB'Waveの代わりにはならないなあという残念感はある。でも、私好みのマジックであるのは間違いないところ。
で、交換現象として見せるときに気になっているのが、「パケットを広げると、お互いが選んだエースが表向き」という見せ方ってわかりにくくないかということ。「マジシャンは選ばれたエースを交換する」と言うわけで、そこにそれをひっくり返す理由はなく、なぜ選ばれたエースが表向きで出てこないといけないのか、必然性がないし、そうすることで、マジシャンにとって都合がよい点があるわけでもない。
なので、「パケットを広げたとき1枚だけ裏の色が違う。表を見ると間違いなく選んだエース」の方が、観客にとってわかりやすいし、マジシャンも余計な説明しなくてよくていい気がするのだがどうだろうか。Duplicityの持つ本質的意味を理解していない、浅い認識による誤りであろうか?
まあ、どちらにしろ、確か、まだマジシャン相手にしか見せてないので、何とも言えないところではあるのだが。
と、まあ、悩んでいる点はあるにはあるが、逆に人に見せながら、検討していけばいい気もするし、とりあえず、機会があればやってみようと必要なパケットはクロースアップ用鞄の中に入れてみた。いつそのチャンスがあるかはわからないが。

